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生物系を学ぶ。

2012年07月13日 | 全般・イベント

上野動物園のジャイアントパンダ、シンシンの赤ちゃんが残念ながら亡くなりました。ジャイアントパンダは成獣で体重100キロ~120キロ、日本に生息するツキノワグマよりも2割~3割前後大きな体格です。一般にクマ科の動物は寒冷地に行くほど、体格が大きくなります。
  
これはもともと、体内で生成することが可能な熱量が同じクマ科である場合、あまり変化しないことに起因します。熱量が同じような場合、体表の表面積が多い方が単位面積あたりの放熱量が少なくなります。
ツキノワグマ(日本の本州等の個体)100キロ
ヒグマ(日本の北海道の個体)200キロ
ハイイログマ(アラスカ等に生息)260キロ
ホッキョクグマ300キロ
(いずれも、成獣オスの標準的な体重)

 
緯度的には日本より南である中国の四川省に生息するパンダの方が大柄だということは四川省の気候が寒冷である、ということが推察されます。
 
進化の過程で体格の大型化を選び、生き抜いてきたクマ科の動物ですが、生まれたての子どもの個体はいずれの種も150~500グラムという小ささです。体重3キロ程の小型犬が生む赤ちゃんと同じくらいの大きさです。
それだけに子育ては非常に難しいものです。自然界の摂理はとても興味深い形になって営まれています。
   
現在、私立の大学の理学部や理工学部等に設置されている生物系の学科は化学や薬学と関連したバイオ系の学科が主流なのですが、2008年度に設置された学習院大学の理学部生命科学科はバイオ系の分野とともに、上記のような内容の動物学や植物学を学ぶことができます。そのようなことから、例年帰国入試では同大学の理学部他学科より多くの志願者を集めています。今年度の受験を考えている方も、しっかりとした準備をして受験に望んでほしいと思います。(yos)


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