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受験と鳥瞰(ちょうかん)

2023年02月09日 | 【海外校 東南アジア地区】

 受験生のみなさん。受験がもう終わった生徒、まだ残っている生徒、うまくいった人、うまくいかなかった人、さまざまな場合に分かれると思いますが、みなさんに向けて書いています。
 中 3 の国語の授業で、以下のような文章を取り上げたことがありました。
 人は「いま、この状況」が到達点だと思いがちだけれども、それは違う。今までの無数の選択の、未来へと続く時間のなかでの通過点としてのかたちが「いま、この状況」なのだ。
 少し内容は違っているかもしれません。私なりに消化したのが、この内容です。
 これをみなさんに当てはめてみると、「受験の結果は、最終的なものだと思うかもしれないけれども、それは違う。今まで『漢字の勉強しようかな、それとも少し遊んじゃおうかな』といった無数の選択がもたらした、まだまだ続く人生の中で、通過点としての取りあえずのかたちが、合格・不合格として現れているのだ」となります。
 タイトルの中の「鳥瞰」(ちょうかん)の意味は、(鳥が空高いところから地上を広く見渡すように)「全体をひと目で観察すること」です。受験が、人生の中の大きな出来事のうちの一つだというのは確かなことです。でも、もちろんそれが全てではありません。長い人生の中での一つの通過点に過ぎません。
 受験がうまくいった生徒のみなさん、これからも今までと同じように、無数の選択の中で、よりよくなるような選択肢を選びましょう。あなたたちは、これまで難しい選択を取ってきたのだから、次に困難な選択を求められても、きっとできるはずです。
 受験結果に納得できなかったみなさん、これからの無数の選択の中で、今まで「失敗したな」と思うことがあれば、それとは違う選択をできるようにしましょう。でも、それは、最初は大変です。人の脳は「今までと同じようにやろうよ。そのほうが疲れないし」と考える傾向にあります。だから、例えば漢字を勉強するか、ちょっと遊ぶか、の選択の場面では、受験結果の悔しさを思い出してください。そして、漢字を勉強しましょう。そういうふうに 2,3 週間、続ければ、今度はそれが脳の習慣になって、その後は普通にできるようになります。このように、今までの選択を次に活かすことが、悔しい思いがあるみなさんにはできるはずです。
 しつこいようですが、受験は大きい出来事だけれども、長い人生の中での一つの通過点にすぎません。これからの無数にある選択の中で、これまでの努力を、よりよい未来につながるよう結びつけてくださいね!応援しています!!

 駿台マニラ校 T.M


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