すずりんの日記

動物好き&読書好き集まれ~!

今を生きること。

2008年10月02日 | ちょっとしたこと
私の知り合いで、過去のことばかり話す人がいます。
過去の住まい、過去の職業、過去の収入。
そして話すのは、いずれも
ある一定の過去のことであることがわかってきました。

その人の口癖は、
「あの時が一番幸せだった。」

その人の話す過去は、その人が「幸せだった」と言う、
「あの時」のことだったんですね。

その人は、国家公務員の親の元で育ち、
自身も、バブル期を外資系の会社の営業職で過ごし、
裕福な家に嫁ぎ、一子を儲けた。

その人が「幸せ」のカテゴリーとして語るのは
こういう内容ですが、それ以後の、

父は亡くなり、高額な遺族年金で何不自由なく暮らす母は、
子供たちの家を転々とし、
「金目当てで自分と同居しているのはわかっている。バカにするな!」
と、他の兄妹たちに、同居している自分の陰口を言っている。
夫は仕事はできたが、家事や子育てに一切関知せず、
会社を退職後に起こした事業で借金をつくり、生活費も入れない。
病を抱えた自分にも何の援助も無く、
今は、離婚は時間の問題、という状況。

という現在までのことは、悲しいかな、
「不幸」カテゴリーとして分類されているんです。

「今」より恋しくて戻りたい過去がある、というか、
自分の「過去」を未だに過ぎたこととして昇華できていない
というのは、「今」を生きてて辛いでしょうね。

私は、今までのどの時点よりも今が大事だし、
自分自身をどうにでも変えられる可能性があるのは
今、この現時点からの将来しかないと思うし、
過去が不幸かそうじゃないかは誰かが決めることじゃなく、
今の自分の生き方や思想が判断することじゃないかと思います。

私はこの人の、病気や離婚問題に関しては、
全く同情はしていません。

ただ、今の自分の積み重ねである「過去」を、
「不幸だ」と決めている今のその人に、いつか、

「いろいろ大変なことはあるけど、今が一番幸せだ。」

と言える人生を生きてもらいたいと願っています。

コメント
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