すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

突然のお客様

2007-09-22 18:39:57 | ひとりごと
 今日はお休み。父が散髪をしたいというので、送迎。買い出しに走って、山のようにトイレットペーパーだなんだと積み込む。買い出し終えて家に戻り、昼食後にようやく自分の用事。近所の床屋さんへカラーリングに。ここ、マイヘアカラー持参すると安くしてくれるのだ。しかもお取り置きしてくれるので、時々利用している。
 カラーリングの最中にキヨちゃんから電話。
 「お客さんらしいから、もどれって。」
お店の人に言われて、ドライヤーもそこそこに帰宅した。すると、予告もなく西宮からお客が来ていた。実家に戻る途中に我が家に立ち寄ったのだ。そこで、私が実家まで送り届けた。
 お客は私のいとこたちだったのだが、小学6年の子と、その若き叔母、そして「ママ」と呼んでいる彼のおばあちゃんの3人。ママは全盲ではないけれど、ほとんど目が見えない。しかも「姉ちゃん」は天然だと彼は評価している。田舎までこの二人を送り届けるのは「僕の使命」だと思い詰めていたようだ。
 「むこうについたら、どうやって家までいくつもり?」
試しに聞いた彼にママはこう答えた。
 「タクシーに乗ったら、ママの家までって言うねん」
勿論冗談だが、そこは子供、かわいそうにますます責任を感じて、気を張りつめてきたらしい。新幹線の乗り継ぎ、バス・・・。荷物の重さと責任の重さで疲れ果てていた。
 まったく罪な大人たちである。
 しかも、田舎に戻ると大勢の年寄りたちがよってたかって大歓迎。そのフレンドリーさに圧倒され、
 「おれ、田舎の歓迎ぶりには、まだ慣れへんねん・・・。」
とナイーブになっていた。
 さらに、普段来ないお客さんに子供たちはおおはしゃぎ。これから子守りが待っている。大変なお休みになりそうである。


 ちなみにわたしのいとこは・・・「ママ」である。ママの娘の方がほぼ同い年なんだけど・・・。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする