すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

月夜のねずみ

2007-09-26 21:59:21 | うちのキヨちゃん
 昨日は親友を招いての夕食会だった。いつも父を気遣っていろいろ届け物をしてくれたり、私がせわになったりするので、両親が何かしたいと申し出たのだった。
 4人で食事をした後、私と親友はテレビを見ながら、おしゃべりしていた。両親は父が7時には透析を始めるので、早々に離れへ。
 9時過ぎ、キヨちゃんが起きてきた。
 「ありゃ、あんたらまだ起きとるん?」
・・・って、まだ9時ですがな。
 「じゃあ、おやすみ・・・」
キヨちゃんはそう言って、また離れへ行った。
 結局親友が帰ったのは11時過ぎだった。中秋の名月が雲間に美しかった。そう言えば、キヨちゃんも「お月さん見たい」と言っていた。見られたのかな?無理だろうな・・・。なんせ寝るのが早いのだから。
 さて、翌朝私は4時半起き。ふと、父のために買ったパンの在庫を見ると、袋が開いて数が減っている。あきらかに、昨夜も「キヨちゃんねずみ」が出現したようである。しかし、一体何時に食べたのだろう?夜中までお客さんだったのだから・・・。
 そのことを、今日戻ってから聞いてみた。すると答えはこうだった。
 「夜中にや行かんよ。お前らがおる内に、母ちゃん行ったろうがえ?あの時にな、父ちゃんのパン食べたら怒られるけん、音がせんように、そ~っと袋開けてな、こそっとポケットに隠して持って行ったん。」
 そして、してやったりという顔をして、高らかに笑った。父と私は大笑い。やはり、ただ者ではない、キヨちゃん!

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コメント (4)
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