すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

初七日法要

2008-10-21 23:30:23 | ひとりごと
 本日初七日法要を無事終えた。キヨちゃんの姉と甥っ子が泊まってくれているので、寂しくないし心強い。忙しく大変な作業も、一人ではないので安心だった。もっとも、まだまだ作業は続くのだが・・・。
 葬儀という、ほとんど人生で出会う確率の少ない事を経験して、色々思うことがあった。
 まず、喪服。私の場合20年前に作り、幸せなことに一度も着たことがなかった。キヨちゃんは50年前の喪服で、祖父母を送ってからは着ていない。そのせいで大変なことになっていた。私の喪服は黴びており、キヨちゃんの喪服はサイズが合わなくなっていたのだ。急いで着付け教室の先生に電話。カビはスポンジで軽く払うという応急処置をした。キヨちゃんは腰が曲がって背が縮んで、帯が足りなかったのだが無理矢理着付けた。出来れば袖を通したくないものだが、季節ごとにチェクが必要だった。
 次は現金。死亡すると父の口座はすぐに凍結されてしまう。葬儀などの支払いは後日だが、お布施や戒名料、通夜その他の買い物ととにかく現金が必要である。特にお布施や戒名料は当日必要だし、金額も張る。
 次は香典。これは受付の人たちがかなりきちんとしてくれていて、香典袋と記帳簿のナンバーを合わせていたので、後の整理は楽だった。しかし、封筒に書かれた金額と中身が違う方がいた。本人の書き間違いか入れ忘れか・・・。確かめようもないが、ご本人は誤差があることは知らないわけで、頭の痛い問題である。
 そして毎日来る「おくやみ??」
 「この度はご愁傷様です。お墓のご予定はありませんか。」
 「この度はお悔やみ申し上げます。香典返しは私どもで・・・。」
何社ものパンフレットが届けられた。探す手間はなくて有り難い話ではあるが、あまり気分のいい物ではない。キヨちゃんと
 「最後まで言うてこなんだ店にしよな。」
と話している。
 まだまだ、たくさんの煩雑な作業が残っている。市役所や銀行などに何度通うことになるか。こういうとき父がいたら聞けるのに・・・とあり得ないことをふっと考えている。
 初七日。父はまだ私たちを心配顔で見ているだろうか。笑っているだろうか。

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コメント (9)
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