すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

思わず・・・大声で

2008-10-04 21:38:14 | ひとりごと
 今日も仕事を終えてから病院に行くつもりだった。ところが戻るとキヨちゃんから電話。
 「昨日遅かったし、明日出張で早いんやから、今夜は来なくて良い。」
父の状態を聞くと
 「今日は点滴変わって、夕方血糖値が500以上あってな。もう1回9時に測ってからインスリン打つって。」
と言う。
 ちょっと待て。糖尿があるの分かっていてなぜ500以上になるような点滴を?しかも糖尿の主治医がいないのに、誰がインスリンの指示を?
 「余計なこと聞いて、看護婦さんの機嫌損ねるなよ。」
と言うキヨちゃんの言葉を無視して、ナースステーションに確認の電話をする。
 「今日血糖が500以上あると聞いたのですが。」
 「はい。ですから今ブドウ糖抜きの点滴に変えてます。」
・・・。糖尿分かっててブドウ糖の点滴行ったか。
 「9時に血糖測ってからインスリン行きます。」
そう答えるナースに質問した。
 「インスリンの投与量はどなたの指示で?」
 「Aドクターです。」
Aドクターは主治医ではない。ましてや糖尿の内科医師でもない。
 「糖尿の医師でもないのに、父の状態もご存じ無くてインスリンの量はどう決めるんですか。」
 「決まってるんです。数値によって投与量が。」
・・・。マニュアルだ。個人の状況なんて無視だ。
 「父はインスリンがすごく効くので、以前いらした糖尿の先生にも何度もインスリンの投与量は調整して貰ってるんです。300近くあってもたった2単位で90まで下がることもあるんです。」
 「先生はご存じです。」
 「知ってるはずないでしょう。看ていただいたことありませんし。」
知っていたら、マニュアルでは出すまい。
 「じゃあ、500あったらどのくらい?」
 「そんなに上がったことありませんから。だいたい糖尿分かっててブドウ糖いきますか。過血糖昏睡になったらどうするんですか。」
 無茶苦茶を言っているように聞こえるかも知れない。ただ、この病院では知人の家族が糖尿病で高カロリー輸液をもらい、昏睡になりかけ、痙攣発作を起こしても気づいて貰えなかった事実があるのだ。
 私は手が震えるほど怒っていた。それでナースはそのAドクターに連絡をしたようだ。長く待たされた後、
 「今夜はインスリン打ちません。500あっても昏睡になってませんし。」
!なんて言い草だ。なっていては困るのだ。
 「じゃあ、おたずねします。9時に測って下がっていなくて600なんてことになっていたらどうするんですか。」
 「A先生に指示貰います。それからA先生がこれからは分からないことは平日に主治医に相談してくださいと。」
 これだ。私がA医師を一番嫌っており信頼していないのはこの性格だ。立場のある医師である。いつも主治医でもないのに、指示を出す。主治医がだいたいが若いドクターなので、文句も言えない。そのくせ、クレームや問題が出ると
 「僕は主治医じゃないから、主治医に聞いて。」
と逃げるのだ。
 とにかく血糖を測ったら電話をもらえるようにお願いした。
 9時、血糖は564。インスリンは投与しないという。医師も意地があるのだろう。私がクレームを付けた以上、打ってもしものことがあったら鬱陶しい。娘が打つなというのだから、打たんでいい・・・てところだろうか。
 「夜間ちゃんと看ますし、医師の指示がないと私たちは何もできませんので。」
考えてみれば、このナースに罪はない。当たり散らして悪かったとは思うが、謝る気にもなれない。まあ、この時間からこれ以上上がることはないだろう。
 それにしてもだ。食事料が減っているから糖尿の食前薬は中止になっている。しかし、高いのだし夕飯も食べたというのだから、その時に食後でもベイスン飲ませてくれたらこんな血糖にはならないはずだ。病院なのに臨機応変がなさ過ぎる。
 来週、主治医と相談して返答によっては在宅介護に戻す。家では病気の平癒は大変かも知れない。しかし、このままでは病院にいても殺されそうだ。
 明日は出張前によってみよう。4時半には起きなきゃ。

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コメント (5)
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