すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

珍客さん

2013-07-20 22:50:20 | ひとりごと
 今日仕事中に劇団の先輩だったみちえさんからメールが入った。遠出をするので、夜になるけれど家にいるなら寄ってもいいかと。
 彼女とは先月飲み会で会っているが、彼女が家に来るのは本当に何年ぶりだろう。それも一度くらいだったはず。今回はご主人も一緒で、カーナビで来るというので安心した。それに、とりあえず目印などを伝えたら、分からなければ電話をくれると言っていた。
 デスクワーク中に今度は親友ナースが事務所に来た。実は彼女のお母様が入院したのだが、今後の事で相談に来たのだ。今彼女も仕事だけでなく、プライベートも色々あってしんどい時である。
 少し残業して自宅に戻ると、親友ナースが自宅に来た。事務所で話した後病院や施設を回って、その報告がてらだった。彼女の事はキヨちゃんも心配しているので、しばし二人で話を聞いていた。夕飯を一緒に・・・と、独身時代なら言ったが、さすがに彼女も帰ってだんな様や幼子のご飯をしなくてはならないだろうから、茶菓子程度勧める。
 そんな彼女に、キヨちゃんが言う。
 「まあ、聞いてや。すずっちゃなあ、上手い事言うてくりちゃん(くりりん)を使うんでよ。またくりちゃんが、はいはいって何でもいう事聞くわな。私や、あんなして父ちゃん使うた事無い。」
へええ~!である。おいおいそれはないだろう。大体が私がくりりんに頼んでいるのは、キヨちゃんの用事である。
 「失礼な。使いよるのは母ちゃんじゃわえ。」
 「母ちゃんが頼む時は、すずを通しよる。」
・・・。間違ってはないが・・・。
 「まあ、ほんならおばちゃんがくりりんさんを慰めてあげたりせないかんなあ。」
と聡明な彼女はキヨちゃんの話にあわせる。ま、そういう事にしといてやろうか。
 親友ナースが帰って、もういい加減着いてもいい頃なのに・・・と思っていたら電話。
 「やっぱり迷っちゃった。」
やっぱりか・・・。
 「どこ?」
 「タイヤが無造作に3つ並んでて、棒がいっぱいある。」
・・・・・。何じゃほれ。どこか・・というより、意味分からん。
 しばらくあ~だ、こ~だと話すが、どうやら家の前を行き過ぎたらしい事は分かったので、家の前で待っていた。ほどなく山の上から二人が戻ってくる。
 キヨちゃんにしてみれば、ご主人は初対面だし(というより私もゆっくり話したことは無い)、みちえさんも記憶に無いだろうが、二人はキヨちゃんの話を聞いてくれたので、キヨちゃんもいい気分で父の思い出話などを次々話し、楽しい時間があっという間に過ぎて行った。
 くりりんが今親孝行旅行中であるというと、みちえさんが
 「で、新婚旅行は?予定は?」
と聞く。首を振るか振らないかの内にキヨちゃんが
 「この衆ら、金ないのに行けるかえ。」
という。失礼な、旅行する金くらいはあるわいな(笑)。
 結局みちえさんが家を出たのは22時を回っていた。帰り道大丈夫かちょっぴり心配。だんな様も良い方だったし、くりりんがいるときにまた一緒にご飯とかしたいな。
 そのくりりんは今夜は知床である。
 「あんまり長くほったらかしにしたら、違う生き物になってるよ。」
と脅しのメールを送ったのは昨日だったか?
 キヨちゃんの意見も一理あるかな(笑)。

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コメント (2)
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