すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

めんどいキヨちゃんと、鬼すずちゃんと、くりりん亀さんと。

2013-07-03 21:37:36 | うちのキヨちゃん
 今夜、私が中心となって、少し激しいバトルとなった。と言うより、どうしても一度はぶつかってお互いに本音を言った方がいいと思っていたので、キヨちゃんが不満を口にしたのをきっかけに、話をした。
 やりとりを全部書けば、かなり面白い読み物になるが、ヨリちゃん母さんや義妹さん家族が見たら
 「くりりん、大丈夫だろうか。」
と心配するので書かない。いや、実に残念ではある。
 キヨちゃんは、くりりんに今、とにかく色んなことを教えたがる。そして、色んな作業をしてもらっている。くりりんは文句も言わず頑張っているが、キヨちゃんにはまだまだ「弟子」として物足りないらしい。そう、今まで私に教えたりしなかったくせに、そんなことをするのは家に「男手」が出来て、本当はすごく嬉しいわけで、キヨちゃんなりの「理想の息子」を求めているのだ。
 その理想の息子のモデルが、父なのだから叶うはずがない。何しろ相手は死んでいるのだから「悪い思い出」なぞ存在しない。綺麗な美しい思い出だけしかないので、そこに比べられたら可哀想だ。
 そのくせ、遠慮もあるので、くりりんが私達の部屋に引っ込んでしまうと頼みごとが出来なくなる。キヨちゃん的には、気づいて欲しいわけだがそこまでくりりんも勘がよくない。くりりん的には一緒にずっといたらお互い気詰まりだろうし、離れにいたほうがいいと思ったのだろうが、実はキヨちゃんは子供のように仕事しなくてもいいから、そばで話をして欲しいらしい。
 私もいけない。キヨちゃんに甘えて、家の事はほとんどしていない。だから、キヨちゃんが本気で「隠居」するなら、それはそれで方法を考えて頑張らなきゃならないのだが、結婚以来今まで以上に頑張ってるつもりだから、全く出来ない娘にされたら、それはそれで腹が立つのでつい言葉も過ぎる。とは言え、実際何も出来ない娘であり、これからキヨちゃんがしてきた事を出来るかといえば全く無理だと思う。
 黙って聞いたり、時々キヨちゃんをフォローしていたくりりんにも、ちょっと渇を入れた。そして、ルール作り。

 ①家族なんだから、遠慮せずに言う。
 ②くりりんは、我が家の人間だから、離れではなく出来るだけ母屋でいる。そうすればキヨちゃんも話がしやすい。近所の人が来ても離れにいたのでは話も出来ない。
 ③離れに行く時は一声掛ける。そうすればキヨちゃんも用事が言いやすい。くりりんも用事があればそう説明できる。
 ④しんどい思いまでして無理はしない。家事が出来ない時は私が帰るまで待つ。その代わり仕事してるのだから、待って貰う。
 ⑤キヨちゃんの伝えたい仕事は出来るだけ習う。ただし、すべて伝承できると思われても困る。私達なりに出来る事をしていきたい。

 言い過ぎたことは謝った。でも、ちゃんと話しておきたかったのだ。くりりんはとてもいい人だけど、キヨちゃんが期待するように、先回りして動けるタイプではない。着地点を示してあげないといけないという事は、実は結婚を決めた頃から私も気づいてしまった。
 さて、問題は私である。くりりんやキヨちゃんには偉そうに指示をしたが、私も頑張らなくちゃ。今までキヨちゃんにおんぶに抱っこである。出来る事なんてたかが知れてる。この家の掃除、草むしり、その他もろもろ。キヨちゃん張りに出来る自身は全くない。けど、出来ないのも悔しい。ちょっとずつ、頑張ろう。


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コメント (2)
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