18日キヨちゃんは大阪のおじさんを見舞いに行った。ピンクの義弟で90半ばである。施設にはくりりんとも会いに行ったが、今少し体調を崩して入院していると言うので、親戚数名で行くことにしたのだ。
朝8時半のバスで到着は12時15分予定。帰りは大阪を14時50分。なんとも慌ただしいスケジュールだが、先方に迷惑をかけないためと、その後のバスでは遅すぎるのだ。
向こうでお昼をする時間がないので、全員バスでお弁当を食べようと言う事になった。キヨちゃんは、
「母ちゃん普段からそんなに食べんのじゃけん、小さいおにぎり2個あったらええ。」
と言っていた。まあ、余っても荷物になるので少なめにしようとは思っていた。
おじさんの状態が分からないので、最初はお菓子でも作って持たせようかと思ったが、荷物になる上に、もし食べられなかったら・・・と、準備しなかった。
くりりんは、その日休みだったが、休みが直前まで分からないので、私はお弁当用にメンチカツを作ろうと前日仕事に行く前にミンチを解凍していた。だから、とりあえず、くりりんのお弁当は無いけれど、朝からメンチカツを揚げる。
すると起きてきたキヨちゃんが、
「ぼた餅?蒸しパン?」
と嬉しそうに聞く。あ~、やっぱり作ればよかったなあ・・・と思いつつ、メンチカツであると説明。結局、お弁当にはシャケ、メンチカツ、たまごなどが入った。しかもお茶は二本用意。
さて、キヨちゃん一行は無事にバスに乗り出発。途中休憩のサービスエリアでトイレに行くか聞かれた。キヨちゃんは旅先で催すと困るからと、しっかりカイロを貼っていたので尿意は無かった。だから、
「うちはかんまん。」
と断ったのだ。
ところが、バスのみんながトイレに行き始めると、急に不安になってきた。もし、大阪に着くまでにしたくなったらどうしよう・・・と。
そこで急いでトイレに行こうとしたら、身動きが出来ない。そうなのだ。キヨちゃんは「真面目に」シートベルトをしていたのだ。ところが、勝手が違うので外し方も分からない。運転手さんも休憩中でいない。仕方ないので、縄抜けのようにシートベルトから脱出したらしい。この話は道中大いに受けたと自慢。
そして大阪。おじさんは幸い元気そうで、みんなの見舞いを涙ながらに喜んでくれた。その時、おじさんが喉の渇きを訴えた。ふとキヨちゃんが、自分の茶が余分にあることに思い当った。お茶は自分の家で作ったお茶である。
「おっさん、うちのお茶飲むかえ?こっちは口付けてないけん。」
と差し出す。
おじさんは嬉しそうにその茶を飲み、
「おお、田舎の茶が飲めるとは思わなんだ。」
と喜んでくれたと言う。
勿論、そんなことを予感して持って行ったわけではないが、キヨちゃんは持ってる女だと思う。
*今日のお弁当。
ここをクリックしてお立ち寄りください。
朝8時半のバスで到着は12時15分予定。帰りは大阪を14時50分。なんとも慌ただしいスケジュールだが、先方に迷惑をかけないためと、その後のバスでは遅すぎるのだ。
向こうでお昼をする時間がないので、全員バスでお弁当を食べようと言う事になった。キヨちゃんは、
「母ちゃん普段からそんなに食べんのじゃけん、小さいおにぎり2個あったらええ。」
と言っていた。まあ、余っても荷物になるので少なめにしようとは思っていた。
おじさんの状態が分からないので、最初はお菓子でも作って持たせようかと思ったが、荷物になる上に、もし食べられなかったら・・・と、準備しなかった。
くりりんは、その日休みだったが、休みが直前まで分からないので、私はお弁当用にメンチカツを作ろうと前日仕事に行く前にミンチを解凍していた。だから、とりあえず、くりりんのお弁当は無いけれど、朝からメンチカツを揚げる。
すると起きてきたキヨちゃんが、
「ぼた餅?蒸しパン?」
と嬉しそうに聞く。あ~、やっぱり作ればよかったなあ・・・と思いつつ、メンチカツであると説明。結局、お弁当にはシャケ、メンチカツ、たまごなどが入った。しかもお茶は二本用意。
さて、キヨちゃん一行は無事にバスに乗り出発。途中休憩のサービスエリアでトイレに行くか聞かれた。キヨちゃんは旅先で催すと困るからと、しっかりカイロを貼っていたので尿意は無かった。だから、
「うちはかんまん。」
と断ったのだ。
ところが、バスのみんながトイレに行き始めると、急に不安になってきた。もし、大阪に着くまでにしたくなったらどうしよう・・・と。
そこで急いでトイレに行こうとしたら、身動きが出来ない。そうなのだ。キヨちゃんは「真面目に」シートベルトをしていたのだ。ところが、勝手が違うので外し方も分からない。運転手さんも休憩中でいない。仕方ないので、縄抜けのようにシートベルトから脱出したらしい。この話は道中大いに受けたと自慢。
そして大阪。おじさんは幸い元気そうで、みんなの見舞いを涙ながらに喜んでくれた。その時、おじさんが喉の渇きを訴えた。ふとキヨちゃんが、自分の茶が余分にあることに思い当った。お茶は自分の家で作ったお茶である。
「おっさん、うちのお茶飲むかえ?こっちは口付けてないけん。」
と差し出す。
おじさんは嬉しそうにその茶を飲み、
「おお、田舎の茶が飲めるとは思わなんだ。」
と喜んでくれたと言う。
勿論、そんなことを予感して持って行ったわけではないが、キヨちゃんは持ってる女だと思う。
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