すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

くろべえの出入り口

2014-01-13 18:14:55 | うちのキヨちゃん
 うちのくろべえは元々は私と寝ていた。しかし、結婚して離れに暮らし始めてからは、キヨちゃんと寝ている。
 くろべえは自由にしているので、自分の食べたい時に食べたいと訴え、出たい時に出たいと訴える。リュウなら無理ならあきらめるが、くろべえは通すまで訴え続ける。
 さて、困るのが夜中に出入りすることだ。私と寝ていた時も、夜中に出たいと訴えて窓から、もしくは裏口から遊びに行く。そして戻ってきたら、窓口で、
 「帰ったよ~。」
と鳴くのである。
 しかしキヨちゃんの場合、耳が遠いのでなかなかうまくいかない。出て行く時は近くで鳴いたり物を落としたり(私の時は、小さいものから最後は頭の上に目覚まし時計を落とそうとした)して、絶対に起こす。問題は帰りである。耳の遠いキヨちゃんの枕もとに外から鳴いても絶対聞こえない。
 そこで学習したくろべえは、行きはキヨちゃんを起こし、帰りは離れの私たちを起こす。で、私たちが中へ入れてやるのである。
 さて、ゆうべも明け方近くにくろべえは戻ってきた。その話を朝キヨちゃんがする。

 ゆうべお前らんとこに来たか?
 やっぱりか。母ちゃん何時やったかな、起こされたんじゃ。
 初めな、鳴っきょってな。ほれから(出窓の)おもちゃ(飾りのミニチュア)を落とし始めたんじゃ。
 あ~出ていくんじゃな~と思うて 窓開けたのに寒いけん出ていかんのよ。
 母ちゃんも寒いけん 知らんん顔しとったら、また物を落とす。
 また、窓を開けるのに出て行かん。 
 寒いけん、母ちゃんも腹立ってきてな。
 くろべえ ええかげんにせえよ 寒いけん早う出て行けやってな。
 体押したらびくともせん。
 母ちゃん、網戸にしとったわ。
 ほりゃ~出て行けんわな~。母ちゃんが悪かったごめんよ~って言うたんじゃ、アハハ。

 くろべえには気の毒だが、朝から大笑いの我が家であった。

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コメント (2)
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