すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

キヨちゃん救急搬送2

2014-01-22 17:19:36 | うちのキヨちゃん
 昨日の朝、一昨日の搬送前の記憶がなかったキヨちゃんであるが、もしかしたらと思い当ることがあった。それは、お正月明けにどうしても痛みが酷いのでかかりつけ医に痛みどめを出してもらっていた事だ。
 その薬は眠気を誘う薬で、高齢者にも普通に出される薬であるが、ふらつきなどの副作用も書かれている。実際飲んでいて問題ない方もいるが、症状がかなり出た方では痙攣様のびくつきで歩けない人もいた。
 私も手の痺れに処方されたことがあるが、眠気が強くて車の運転を誤りそうになり止めた。だから、とりあえずキヨちゃんが貰ってきた薬を追加分だけは止めてもらったのだ。
 朝、総合病院の整形外科に掛かりたいと言うので、まずかかりつけ医に電話して救急搬送の話を伝えた。処方箋が11月分しかなかったので、それも確認。11月の時点では痛み止めは無い。12月~夕飯後に痛み止めが出ていて、1月に追加で毎食後。つまり夕飯後は2カプセルと言う事だ。それは素人目にも多すぎる。だいたいキヨちゃんは、それ以外にも痺れ止めや何やとよく似た薬があるのだ。
 かかりつけ医の指示は、
 「痛みが酷いので追加しましたが、症状が出すぎるので朝夕だけにしてください。」
との事だったが、私の判断で追加分は3回とも外した。
 今日整形外科受診し状態を伝えた。結果、やはり神経痛とのことで、点滴をして、屯用で座薬が処方された。まずは一安心だ。
 ところが、病院から帰る段になってキヨちゃんが、
 「補聴器1個落とした。」
と言い始めた。普段は1個しか使わないが、今日は病院だから先生の話を聞き漏らすまいと2個ともしてきたという。
 それから整形外科、レントゲン室、点滴室と探してもらったが見つからない。キヨちゃんはしょんぼりし、
 「母ちゃんが悪いんじゃけん、しゃあないわ。」
と言う。
 「まあ、出てきたら電話くれるわ。でも、ここで無くしたら無理かもな。」
と私。物が小さすぎる。
 しかし、家に帰りつくと玄関でキヨちゃんが大笑い。
 「あった!あった!」
まさかとは思ったが、入れるつもりで準備してケースに入れたまま置いてあったらしい。お騒がせである。それから病院に謝罪の電話。
 まあ、しかし今回の事で色々思うところがあった。まず、親友ナースの存在のありがたさの再確認だ。そして、くりりんの存在。心強いと同時に弱くなった自分を感じた。きっと父の頃は一人で足を踏ん張って立っていたので案外強かったが、甘えからか身体にくるようになった。
 昨日は仕事の途中で1時間休みを貰って注射してきた。今日はもう平気だが、ゆうべまでは少しふらふらした。頑張らなくちゃ、二人でも踏ん張らなくちゃ。
 そんな思いを知ってか知らずか、今日は元気なキヨちゃんは、最近詳しくなった相撲の解説をする。
 「この人は強い。」
 「この人は相撲が綺麗。」
そして、日本の相撲界を憂いながらこう言った。
 「お相撲さんも外人ばっかりじゃなあ。どこみてもモロッコじゃ。」
・・・、モンゴルね・・・。

*一昨日のお弁当。



*今日のお弁当。昨日は弁当どころでなかった。



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