すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

嬉し恥ずかし混浴???

2014-01-14 21:47:13 | ひとりごと
 私が手を手術することになった時に、とにかく水が使えないし片手だしで、1週間をどうするか相談していた。大抵のことは片手で出来ると思っていたが、やはり不便なものだった。
 私の元担当様で脳梗塞後遺症で片麻痺の方がいた。その方は片手で主婦もこなしていたのだが、その人が入浴する時はボディブラシを使って身体を洗い、足の裏はブラシを置いて足を擦ったりするのだと言っていた。しかし、健側の腕だけは洗うのに困ると言われていた。
 実際やってみたら本当にそれは難儀だった。脇に挟んだり足に挟んだりして腕の方を擦りつけても、十分に力が入らない。
 シャンプーは片手で出来るが、長い髪をそのままに出来ないので、浴槽に入る時は束ねるのだが、これは片手では無理だ。
 それで、まだどういうものか分かっていない時期に、相談をしているとキヨちゃんが、
 「あんたら夫婦なんじゃけん、一緒に入ってくりちゃんに洗うてもろたらええでえ。」
と言いだした。
 「え~!ほれはちょっと恥ずかしい。」
と私。
 別にぶりっこ(死語)しているわけではない。夫婦で入浴が恥ずかしいと言うより、夫婦でも見たくない見せたくない事もあるのだ。ま、例えば無駄毛の処理とか・・・。
 それでも背に腹は代えられないので、そうして貰う事にしたのだが、その矢先にくりりんはインフルエンザに。だから、最初の二日はキヨちゃんが手伝ってくれた。
 さて、くりりんが回復してからついに「嬉し恥ずかし混浴」がスタートしたのだが、これがなかなか難儀だった。もちろん、介護しているくりりんの方が難儀だろうが、自分の手ではないもどかしさが私にもある。
 そして、うっかりしていたのだが、男の人は髪を結わえるなんてことをしたことがないのだ。だから、髪をまとめるなど出来ないのだ。
 「えっとねえ、お菓子の袋とかを輪ゴムでくくる感じでいいよ。」
と説明してみたが、加減が分からず数秒で髪は崩れて行き、あっという間に「お化け」である。
 そして、くりりんにはしばらくする必要がなかった「シャンプー」である。男性の洗い方はみんなあんな感じなのか分からないが、見事に髪の毛がからんでしまうのだ。
 女性がみんなどうかもしらないが、私は地肌をしっかり洗って、髪はごしごし洗わず流す。けれどくりりんは髪もしっかり「円を描くように」洗ってくれたので絡んだのだと思う。
 そんな混浴も明日が最後だ。これもまた、いい思い出かな??


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コメント (3)
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