すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

女の目線

2016-05-17 20:43:25 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは時代劇が苦手だ。歴史物は歴史に詳しくないとかもあるが、チャンバラ自体があまり好みではない。
 私はじいちゃんっ子だったので、昔からチャンバラが大好きだった。とは言え、歴史はあんまり得意ではない。
 そんな私とキヨちゃんとくりりんが一緒に観られる時代劇がある。そう、「真田丸」である。これはもう、三谷ワールドの魅力だろう。
 歴史に詳しい人や時代考証にうるさい人には、色々と思う所もあるだろうが、歴史に疎くてもチャンバラが苦手でも家族で楽しめてしまうのがいいのだ。
 まずキャスティングも良い。キヨちゃんにしてみれば「草刈正雄」さんは、昔から知っているし男前なのだから言う事なしだ。
 そして、「堺雅人」さんはキヨちゃんにとっては知らない俳優さんだったが、最近すっかりファンになり、
 「母ちゃん、この人好きじゃ~。」
と言っている。
 さて、歴史やストーリーの本筋はほとんど分からないキヨちゃんだが、主人公が生まれたばかりの赤ちゃんとなかなか会えなかったり、奥さんを戦で失ったりという悲劇や、はたまたどの人がどの人に恋をしているなどの喜劇などは押さえているから、それなりに楽しめているのだ。
 さて、一昨日の話では信繁が茶々に気に入られて、ちょっと揺れる場面があった。幼馴染のきりが信繁を好きなのは分かっている。その茶々が秀吉の側室になる。
 「母上が好きだった花だから。」
と山吹の花弁を押し花にしていたが、それを信繁に託して嫁いでいく。戸惑いながら、
 「大切にします。」
といただく信繁。
 その押し花をぼんやりと眺めていると、きりがやってきていきなりその押し花を食べてしまう。勿論、やきもちである。この場面で私とくりりんは大笑いだった。
 ところが、キヨちゃんはちょっと怒っていた。
 「あほじゃ!見せるもんが悪い!」
つまり、きりが好きなのは分かっているのだから、そこでそんなものを見せたらそう言う事になるのは目に見えているじゃないか。鈍感にも程がある・・・と言いたかったのだろう。
 誰よりも「女」の意見なキヨちゃんであった。

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コメント (2)
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