すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

猛暑の中でも元気なキヨちゃん

2016-07-07 21:13:51 | うちのキヨちゃん
 病気をしてから、何かにつけては、
 「母ちゃんは治らん病気じゃけん。」
 「この足さえ痺れたりせなんだら、もっと動けるのに。」
 「今日も這いまわった。」
ととにかく病気アピールが増えた。勿論、無理もするので本当に痛むいのだし、思うように動けないのも事実だ。が、しかし、おそらく自分で思っているよりは元気なキヨちゃんである。
 日中は家の中でも34度の日が続く。外の温度計は37度とか38度の所もあるので、さすがのキヨちゃんも昼間はセーブしてくれているようだが、その分朝5時から山の中を這いまわっている。そして夕方も遅くまで畑や山にいる。
 昨日はデイサービスで、お友達がみんなにパンを1個ずつくださったらしい。持ち帰ったキヨちゃんは、
 「母ちゃんパンは食べん。お前ら食べとけ。」
と言っていたが、今朝起きると半分無くなっていた(笑)。
 おそらく早朝畑に行くのに虫抑えをしたのだろう。結局私たちに食べろと言った事は忘れており、
 「母ちゃんあのパン1個食べるのに3回に分けてようやっとじゃ。」
と報告があった。
 そして夜は、さすがに暑いので寝るまでの間タイマーをかけてエアコンを入れるが、
 「寒うて眠れん。」
と言うので、温度は28度、風は微風で上向きにしてある。それでも、タイマーを待てずに切るのだと言う。で、切った後は窓を開けて網戸で眠る。
 しかし、キヨちゃんのは部屋は窓が小さく抜ける所もないので、それほど涼しくは無い。元住人(私)が言うのだから間違いない。
 で結局、
 「昨夜は暑うて寝れなんだ。」
となる。
 「ほなけんな、高めの温度にしよるしタイマーも掛けとるし、風もゆるうにしとるけん。」
と説明するも、
 「母ちゃんの身体にはクーラーは合わん。」
と言う。
 まあ、エアコンの苦手なお年寄りは多いので、今夜は扇風機を部屋に入れておいた。風呂に行く前にキヨちゃんが大声で、
 「すず~、クーラー入れとってよ~。」
と言った。

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コメント
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