何とかパソコンが扱えるようになったので、これまでの話を。
私の手術は9日に決まっていた。利き手ではあるが、簡単な手術とも聞いていたので自分で行って帰ってきても大丈夫くらいに思っていた。
しかし、前回注射をした時にとんでもなく痛くて運転どころではなかったので、今回の手術はくりりんのお休みに合わせて組んでもらっていた。
ところが、7日の朝からくりりんは高熱。その日のうちにインフルエンザが発覚。すぐに私は母屋に荷物を移して、くりりんと家庭内別居がスタートした。とにかくキヨちゃんにうつすわけにいかないし、私も仕事柄会社に持ち込むことも許されない。
火曜日はとにかくマスクをして出社し、
「すいません。主人がインフルエンザになりました。感染してないとは思いますが、マスクをして十分気をつけます。」
と各部署の上司に報告した。
そして、家ではアイスノンを持って行ったり、食事や水分を運んだり熱を測ったりとお世話が続いた。幸い薬も効いて二日目には熱も下がり。3日目には平熱になった。が、しかしである。手術の後私は自分のこともろくに出来ない状態が一週間続く予定だった。その間、くりりんがサポートするはずだったので、キヨちゃんはパニック状態で前の記事の通り。
すると、親友ナースが事情を聞いて、
「私ちょうど9日に代休を取る予定だから、取れたら私が送ってあげるわ。」
と言ってくれた。友人は有難い・・・なんて、月並みな言葉では足りない。ここまでしてくれる人もないと思う。そして、あつかましくも私はその言葉に甘えることにした。
手術は準備なども含めて1時間以内の予定。オペ自体は20分くらいと聞いていた。手術着に着替えて寝台に横たわると、腕から指先までを丁寧に消毒する。
「緊張してる?」
「はい。」
「痛いことする時は言うから今は大丈夫だよ。」
先生は笑いながらそう言った。
左手には点滴をするのだが、若い看護師さんはラインを取るのが下手だった。私はどの医者にも褒めてもらえるほど血管がよく出ていて、今まで点滴に苦労したことがない。それが、刺した時から痛いな~と思っていたら、案の定液漏れし刺し直し。
さて、右手はというと消毒の後網目状のカバーをした上で手術部分を切り裂いた。何が痛いって、手術前の麻酔を掌に打つことだ。ただ、前回の手根幹症候群の注射よりはましだった。刺した瞬間ぐっと言うほど痛みがあったが、次第に効くのか慣れるのか痛みは薄らぐ。しかし油断していると最後に中指に電気が走るような痛みが走った。
その後は、先生が押していることは分かるが切っているのか触っているのかも分からない状態。ただ、靭帯を切ったであろう時は、バッチンという音が鮮明に聞こえたので、
「先生バチンって切った音ですか?」
と聞く。
「そう、かなり固くなってたからね。普通はそんな音しないよ。」
と後で言われた。しかも、
「手首の骨もね、結構痛んでるよ。」
とのこと。
「老化ですか?」
「・・・ふっ、うん。」
「・・・・あ。」
それから親友ナースのサポートで無事家に帰ってきた。本当は昨日は仕事の予定だったが、まともにパソコンを打ったり字を書ける状態でなかったので、上司に電話してお休みを貰った。
そして、今日消毒。経過はイイらしいがしびれはまだ全然改善しない。抜糸の16日までは不便が続く。
それでも、今日からくりりんとの別居生活を解消なので、お昼にくりりんはお風呂を済ませて待っていた。私は戻ってからとにかく洗濯と掃除である。リネンは全部換えたいし、そこらじゅうをアルコールで拭きたくもあった。そして、今その作業中である。
さて、明日はちゃんと仕事しなきゃ。
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