「人形町」を「ニンギョウチョウ」と呼ぶのは田舎モン。
地元の人は「ニンギョチョウ」と言う。
「人形町」なのに、どうして「人形屋」さんが無いの?お人形が買いたければ浅草橋へどうぞ!!
不思議なことに人形町には人形をあきなう店は一軒もない。
「山梨県」なのにどうして「山」があるの?と同じでござんしょ!!(←もう東京下町ことば)。
都営半蔵門線「水天宮前駅」で下車して、7番出口を出ると、そこは”人形町通り”。下町のなごりを残した店が二、三軒ある。
まずは時計台が目にとまる(↑画像)。
「江戸の賑わい 人形町通り」と書かれており、その下には歌舞伎の定式幕。
いかにも下町らしい演出ですね。
人形町通りから「甘酒横丁」に入る。
名前の由来をきけば、明治の初め、横丁の入口に尾張屋という甘酒を売る店があったとか・・・。
↑(画像)たい焼屋「柳屋」のこの行列を見てください!!
まだ、うなぎの寝床のような店内にも二列にならんでいます。
たい焼 一匹 140円
1時間半から2時間待ちだそうです。
中には一人で50匹注文する客がいるとか・・・。
柳屋さんの前を歩くといつもこの行列です。
音無美紀子さんや松村雄基さんも並んでるのを見かけました(←付き人かマネージャーはいないの?)。
「高級たい焼」に騙されて?ワタクシも並びました。
待ち時間はおよそ1時間40分。
店内では食べることができません。
持ち帰って、レンジで温めて・・・。
「お味は?」
「こうゆうのを高級たい焼というのでしょうかねぇ・・」
画像/左は「荒物屋」さん
下町らしい、『三丁目の夕日』に出てきそうなお店です。
画像/右は浜町「藪そば」
「せいろそば」を注文。
「ゆとう」と書かれた、いかにも古めかしい蕎麦湯桶がちょいと気に入りました。
「明治座」正面前にある花屋さん
役者さんへの「楽屋見舞」には、いつもこのお店を利用しております。
とても素敵なラッピングをして楽屋に届けてくれます。
「明治座」
浜町公園のすぐそばに「明治座」があります。
日本人ってどうして「幟」がお好きなのでしょう。
お相撲ならともかく、「中古車販売」とか「年賀はがき発売」だって、すべてが幟です。
「和風サンドイッチ」
明治座2Fにある「らうんじ」の和風サンドイッチが好きです。
大葉とわさび漬けだけというシンプルなサンドイッチですが、あっさり系が幕間には格好の軽食です。
明治座の「らうんじ」
人形町でもここは一変して西欧風のゴージャスなサロン。
商業演劇の場合、休憩30分が2回あります。
休憩時間にはきまって、この「らうんじ」へ飛び込みます。
人形町ぶらり散歩のおしまいは「快生軒」です。
人形町に来て「喫茶去 快生軒」に寄らないのは、片手落ちというもの。
この店は向田邦子さんの行きつけのお店でした。
向田さんがお気に入りの席は、入口右手奥の窓際だったとか。
注文するのは,カフェオーレに決まっていたそうです。
人形町にはまだ江戸の香りが残っています。
古きよき東京の人情も「あきない」と一緒に残っているように思えるのです。