Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

賀状いろいろ 寅もいろいろ

2010-01-09 | おまけ
                 
                 

                 今年もどっさり年賀状をいただいた。
                  本当にありがとうございました                                                       

いまやホームレスだって携帯電話を持つ時代。賀状メールのソフトが出来たって不思議じゃない。
その賀状メールがことしも何件かありました。
その殆んどが申し合わせたようにDisneyバージョン。
なんでもサイト料が210円(税込)かかるらしい。正月早々からセコイことをいうようですが、かりに100人にメールをすれば通信料金だって馬鹿にならない。


『トラ トラ トラ』とかいうタイトルの映画がありましたよね。
いただいた賀状の8割が干支にちなんでトラのオンパレード。
トラの貼り絵だの、冨士山頂上でトラが座禅を組んでいるのもありました。
郷土玩具の張子の虎を、さらっと描いて、赤のマーカーペンで「賀春」とだけの賀状にも、こころ、ひかれました。
一枚の賀状で、そのひとの、なにか個性がわかッちゃうのだから、こわい気もします。

さて冬枯れで、ブログのネタ不足でもないのですが・・・。
いただいた賀状の中から、ベスト3を選んでみたくなっちゃいました
選考はあくまでワタクシの独断と偏見です(←気になさらないで下さい)。
しかもご本人のご承諾も得ずしてブログに無断でアップ。
ベスト3に選ばれた方にはどうぞご海容くださるよう願っています。

        2010 賀状 第1位



まずメインになっている風刺画がバッチリです
見ただけで「クスッ!!」と笑っちゃうような賀状で、インパクトも抜群です。
このイラストから、見るひとによっていろんなイメージが生まれてきますよねっ。

「今年1年はどうなりますかね?!」

何かを問いかけているようにも見えるんです。
”今年も宜しくお願い申し上げます”の字は小さく、空白の取りかたが、実にうまい。
しゃれた賀状です!!

ワタクシの尊敬するT先生からの賀状です。
T先生との出会いは博多でした。ホテルから分乗してタクシーに乗ることになり、たまたまT先生と乗合わせて、目的地まで20分ほどあるのに、その間T先生とは一言も口をきかなかったのです。
それから数年後、ある会合の取材でしたが、京都のホテルでまたT先生と同じ部屋に泊まるハメに。
縁って、妙なものですね。


             第2位




一見して「定番」のような賀状ですが、なんたって虎の絵のド迫力に圧倒されちゃいます。
虎のひげ、毛並みもそうですが、手前の草だって抜いてみたくなるようなリアルさ。
3Dテレビなら、いまにも襲いかかってくるような恐怖感さえおぼえます。
ちなみに画像の原画を見ていただければ納得していただけるとおもいます。ガッシュ水彩紙に、丁寧に、すごく時間をかけて描いた彼の渾身の作品のひとつなんです。
これならプロとして十分通用するのではないか!原画を見てそう思いました。





申し遅れました。
彼は石原プロの男優さんです。
多摩美大の油画科を中退。もともと「画家志望」だったらしく、たまたま『21世紀の石原祐次郎を探せ!!』(応募総数52005人)の中から選ばれて、役者さんに転向。
いつか「個展」をひらきたい夢をもっている彼です。
ついでながら舞台初出演を控えていまは猛稽古中だそうです。
つかこうへい作・演出の『飛龍伝』。新橋演舞場の2月公演です。
お時間のある方はぜひ。


                第3位



時代劇で武家屋敷の玄関先によく見かける、衝立に描かれているような絵柄です。
一見古風なようですが、”白”に抜かれた「HAPPY NEW YEAR」の横文字が古風さを斬新なものに置き換えています。
もしこれが「謹賀新年」なら、おもしろさも半減したでしょう。
背景が少しせせこましい感がありますが、全体の構成といい、トーンが統一されていて、オールド・ブルーの色が、なんとも、こころ憎い。
最近開業された若い先生からの賀状です。


                いただいた賀状を一枚一枚、大事に見ながら、
                 ことしの正月もまた、しあわせでした。


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