Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

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新装歌舞伎座の屋上庭園    ― 新装の歌舞伎座葺落とし ② ―

2013-06-26 | 歌舞伎


岸田國士の戯曲に『屋上公園』という一幕物がある。

7年前に別れた恋人同士が、デパートの屋上公園で再会する話であったように思う。

新しく開場した歌舞伎座の目玉の一つに回廊式の屋上公園がある。

劇場部分の屋根の上につくられている。

枝垂れ桜を中央にシンボルツリーとして、灯籠などが配置されている。

ビルに囲まれた借景は、いかにも銀座のオアシスだ。 

 


庭園内でお茶席が開かれるように設計されているという。

お茶席といえば、銀座通リのど真ん中で天王寺屋さん(中村富十郎丈)がお茶席をひらいた。

まだうわてがある!!

ご存知だろうか? 故森繁久彌のご婦人。

サワラ砂漠でお茶席を開き、当時はマスコミ界が大騒ぎした。

お茶席というより、一大イベントの色が濃い 。


この屋上公園に便乗したのが、海苔の老舗「丸山海苔店」。

約3000本の竹を使い、日本茶カフエなる喫茶スペースをつくった。

もちろん屋上庭園が一望でき、和の空気を感じながら極上のお抹茶を!!

というのがキャッチコピー。


柚子煎茶が900円に消費税。

これまさに銀座料金。客はお店のテナント料まで払わせられているのである。

テナントいえば、歌舞伎座の上階に聳える銀座ビル。

松竹さんは年間数億円の家賃収入を当て込んでいるのに、、空室だらけでいまだ借り手が無いという。  

これ『獲らぬ狸の皮算用』。    

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