高齢世帯の平均貯蓄2430万円という数字に注目した「老後
2000万円問題」では老後に2000万円が必要といわれる
だけに、この数字を見ると高齢者は裕福なんだ、老後は安泰な
んだと若い世代は思うかもしれない。
しかしこの2430万円は貯蓄額の高い世帯によって引き上げ
られている、1億以上の貯蓄額の高齢者が約2割いる一方、4
00万円未満も約2割いるのが現状である、現に中央値(貯蓄
額の低い世帯から高い世帯へ順番に並べた際に中央に位置する
世帯の値)は1547万円だった、平均よりかなり乖離してる
が現実はもっと低いと思う、というのは一人暮らしの500万
人は除外されているからだ。
少数の高齢者が富の多くを占めている、一握りの富裕層が全体
の数字を押し上げてる高齢者の実態、まるでビジネスの場でよ
くいわれる80対20の法則にあてはまる、全体の20%の人
が80%のお金を所有してるというパレードの法則である、だ
から多くの高齢者は高齢世帯の平均貯蓄2430万円は本当
だろうか?と思うだろう。