「人間の欲望は他者の欲望である」といったのはフランスの精
神分析家、ラカンの言葉である、他人が持ってるからこそ欲し
くなる、あまりに遠くの人にはうらやましいと思わず、近い人
に強い羨望を抱く。
同じものを手に入れれば今より幸せになれるのではないかとい
う幻想から生まれる感情、しかし手にいれた途端、熱情から覚
めてしまうもの、しょせんは一時的な感情である。
例えばどうしてあの人にあって私にないのか、恵まれた境遇、
何不自由ない暮らし、こんな経験は誰にも経験があるはずであ
る、こんな不公平感とどう向き合うか、そんなときその人が自
分から何かを取ったわけでもない、要はいい意味で諦めること
が大切、そして今いる場所でやるべきことをできる限りやって
いくしかない、そんな切替が大切だと私は思っている。