【人生の最後の最後に苦しい思いをさせられたけど。それは私
のことを思ってのことだね、ありがとう】などと言ってこの世
を去った人がいるでしょうか?これは医師で作家の久坂部羊氏
が「人はどう老いるのか」で書かれてる言葉である。
あまり死に抵抗すると無用の苦しみを強いられる危険性が高い
、大切な身内に死んでほしくない、しかしそれは家族のエゴか
もしれない、13年前に亡くなった父のとき延命治療を選択し
たことを私は今だに後悔してる、亡くなる3ヵ月前に最後に会
った時の父の表情は怒りと悔しさ、そして心の叫びが聞こえた
ような気がした【もう逝かせてくれ、何もしないでくれ】
命より大切なものが何かというと、それは苦しまずにいるとい
うことです、救いようのない苦しみに苛まれたら私は命を捨て
ても楽になりたいという久坂部羊氏の言葉は重い。