私が実家じまいを考えたのは母が認知症になって高齢者施設に
入居したときである、築60年の一軒家で住宅が密集しており、
空き家になることで空き巣や放火のリスクが懸念された、月2
回新幹線で家の掃除と近所への挨拶を2年間続けた。
現在日本では空き家が870万戸もあるという、全住宅の14
%である、なぜ空き家の処分が進まないのか?面倒だからであ
る、更地にすれば固定資産税が5倍から6倍になるし、親が認
知症だと売却できない、私の場合も母が施設に入居して生きて
る間は売却できなかった。
さらに空き家の状態でも固定資産税、光熱費の支払いも発生す
るし、後見人制度を活用すればいいと国では推奨してるが正直
使い勝手が悪い、第三者に通帳を渡して管理されるので家族に
とっては不便である、親が生きてる間に家族信託を利用すれば
家を売却できるが、親が元気な時は実家の処分の話をしたがら
ないので現実的には難しい、母が亡くなって4ヵ月で実家じま
いが完了したが思いのほか手続きが煩雑なため空き家が放置さ
れてることが、わかる気がする。