人間の身体は不思議なものだ、心臓、呼吸、排せつ、自分の意
志で思いどうりになってるわけではない、人間の意志を超えた
ものがある、身体のひとつひとつの器官が明確な意識を持って
いるような気がしてならない。
若い時は何の疑問も持たなかった、健康だし風邪をひいても回
復力は早い、当たり前のことだった、身体や命について考える
ことなどなかった、しかし齢を重ねるにつれ特に最近は、衰え
てきた自分の身体に対し優しい気持ちになったような気がする。
今まで一度も止まらず働いてくれた心臓、眼も見える、耳も聞
こえる、食べることもできる、それぞれの器官が必死に頑張っ
て私を助けてくれてる、特に痛みから解放された時はなぜか感
謝の気持ちが湧いてくる、自分の身体と対話してるような不思
議な感覚、この感覚を忘れないでいようと思っている。