1万人のビジネスパーソンを対象に行ったある雑誌のアンケート
調査によると定年後の不安として最も多くの人が挙げたのが「生
活費の不足」だった、実際60才で定年を迎えると収入は激減す
る、再雇用では年収のほぼ半減、さらに統計によれば70代前半
の月間消費支出は30代後半の額とほぼ同じだという。
しかし私の経験ではどう見ても30代後半のほうが現在より出費
は多かった、また70代になると医療費は3割から2割負担にな
るし、実際定年後は生活レベルをダウンサイズするのが一般的な
はずである。
もう一点、定年後までに必要な金融資産は退職金を含めて3500
万円では夫が77歳、妻が75歳時点で資金は枯渇するという記事
に疑問を持った、これではほとんどの定年退職者が該当して露頭に
迷うのでは?実際この記事では年金収入がカウントされていない、
不安を煽るだけの内容に惑わされてはいけないと痛感した方も多い
のではというのが偽らざる感想である。