NHKのドキュメント72時間、舞台は大病院の屋上庭園、東京
御茶ノ水駅周辺にある東京医科歯科大学、病床数800の大病
院の屋上庭園での定点観測、患者や家族が訪れる人たちの声が
聞けた。
私が印象に残ったのは54歳会社員の男性、悪性リンパ腫と診
断され入院、奥様と3人の子供(27歳、25歳、9歳)がい
るが特に末っ子の9歳の長男は父親に瓜二つで可愛い、この息
子のためにも生きていたい、そして息子さんが書いた父親の似
顔絵と寄せ書き「パパ、がん、がんばって、まってるよ」大切
にしてる父親の笑顔が辛い闘病生活を乗り切る覚悟のようなも
のが一瞬垣間見えた。
日常でありながら非日常的な病院、闘病してる人にとって病気で
ない状態はきっとまぶしい幸せの根源なのかもしれない、難病と
診断され、本人にとっても家族にとっても人生の色合いが変わっ
てしまう、回復して元の平穏な生活に戻られることを願うばかり
だ。