団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

誰のために書くのか(作家・村上春樹)

2024年02月06日 | 生き方

作家の村上春樹氏は団塊世代の75歳、音楽好きでジャズのレ

コードをかけて珈琲やお酒や料理を出す店を経営してた、その

かたわら執筆活動に励んでいた、小説を書いているときは文章

を書いているというより音楽を演奏しているというのに近い感

覚があるという。

 

そんな村上氏は初めての小説「風の歌を聴け」で群像の新人賞

を受賞した、その時高校時代の同級生が店に尋ねてきて祝福し

てくれると思ったら「あれくらいのものでよければ、俺だって

書ける」と言って帰って行ったという、当然腹が立った、その

同級生はその後小説を書いたわけでもない、エッセイの中で書

かれたこのエピソードは読み手として衝撃的だった。

 

「誰のために書くのか」村上氏は自分の書きたいものを書く、

自分が楽しむために書く、そして読者に楽しんでもらいたい、

何かを感じてもらいたいと希望しながら日々小説を書いてると

いう作家村上春樹、同じ団塊世代として熱い心と表現者として

の覚悟に触れることができたと思っている。