40年間勤めた会社を離れて来年の3月で11年、今思うと会社と
いうところは人間を勉強する場所でもあった、十人十色の人間が集
まる集団、たとえ人間的に通い合うものがない上司であっても生活
の手段として従い行動を共にしなければならない。
会社の目標は営利の追求、儲けること、どんなに高いビジョンがあ
っても儲からなければならない、だからこそ予算達成という目標に
むかって厳しさに耐え達成したときの喜びは格別のもがある。
それでも40年も勤めてれば悲哀や矛盾を感じることはいくどもあ
った、ただそれも今となっては断片的な記憶としてしか残ってない、
時間がすべて解決してくれるものだ。
苦悩や矛盾を感じながらも勤めあげたのはひとつの目的を共通にす
る者同士の結束で、できあがった集団での連帯感と使命感そして経
験から苦難を乗り切る処世術が身についたからだと思っている。