今年95歳になった母が現在の介護老人ホームにお世話になって
1年、8年前に父が無くなってから一人暮らしの母の安否確認を
兼ねて毎朝電話するのが私の日課だった、しかし1年前元気だっ
た母が突然意味不明なことを言い出し会話が成立しなくなった。
ひとり暮らしは危険な状態、近所から苦情が来る前に施設入居を
決断、母自身望まないことだったが悩み抜いた末の対応、それか
ら1年、何度も帰宅願望があり、やっと、諦めというか落ち着い
た。
ただ毎月訪問するたびに、病院と勘違いしてもうすぐ退院して家
に戻れるといったり、自分の置かれてる状況が理解できない、だ
から話が噛み合わない、きっと家には帰りたいが帰れない苦しみ、
明日がどうなるのかわからない苦しみ、心の中はそんな状態では
と思うようになった。
要介護3だけに、おむつをして車椅子状態、それでも、大正、昭
和、平成、そして令和と人生の荒波を乗り越えてきたというプラ
イドがある一方、老いて弱くなっていく情けない自分との不安と
葛藤のなかで生きている母は人生についてどう思っているんだろ
うか?そう思う今日この頃である。