過激派・ペッパースプレー男

犬嫌い人間とのつきあいというのは、ややこしい。

森の散歩道で、HelenがシェパードミックスのRAVENを連れているのに会う。
彼女は気さくでちょいとエキセントリックで、おもしろい40代くらいの女性だ。
「こないだねえ、ペッパースプレー男に会っちゃったのよ！」と言う。

この男は30代半ばくらいで、すごい犬嫌い。
犬連れが森をリードなしで歩いていたり、ビーチで犬を泳がせていたりするのを
見ると、容赦なく罵声を浴びせ、犬にペッパースプレーをかけるキチガイだ。

Helenはつい先日、この男が妻とベビーカーに子供を乗せて散歩しているのに出会った。
RAVENはとても躾がよく入っていて、いつもリードなしでおとなしくついて歩く。
今年14歳だが、健康でピンピンしているイキのいい犬だ。
男は彼女たちを見るやいなや「ババア！標識が読めねえのかよ！とっとと犬にリード
をつけろ！」などと怒鳴り始めた。Helenはこういうのに対し黙ってない方なんで
言い返し、最後にはぶんなぐってやる、みたいな問答になって
「私言ってやったのよ、やれるもんならやってみろ！」そう言って彼女はガハハと
笑った。

この男の被害にあった犬飼いは数知れず、過去には団結してRCMP（カナダ騎馬警察）
にも訴えたことがあるそうだ。法律的には、たしかにノーリードを許可する公共の
場がないのだから、男の言い分が正しい。かといって人に罵声を浴びせたり、犬に
スプレーをかけたりするのは立派なハラスメントだ。
RCMPはこの男に尋問をし警告もしたが、ハラスメントというのは微妙な行為なんで
このケースの場合ブタ箱にぶちこむとか、そこまでできないのがくやしいところ。

私なんか、もしこの男がTABIにスプレーかけたら、男の赤ん坊の口ん中にタバスコソース
丸ごと１ビンぶちこんでやるな（笑）　でもそしたらこっちがブタ箱行きか（笑）