TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

See you in the ring again!

2003-09-13 01:35:15 | インポート
アジリティクラスのみんなにご挨拶してきた。

今年の秋・冬は、TABIは足の養生のため練習をお休みしなければならない。
来年復帰するころには、クラスメイトはもっと上のクラスに進級しているはず。
だから、今度会えるのは来春の競技会だ。

今日から始まった秋のコースでは、TABIは次のクラスに進級する予定だった。
クラスの面々を見ると、カナディアン・チャンピオンシップに出てテレビの
Top Dogsでも見かけたハンドラーがちらほら。用意されたコースは、どうやら
チャンピオンシップのコースらしい。トレーナー3人ともちょうど先月にBCで
開催されたチャンピオンシップから帰ったばかりだから、生徒にもチャレンジ
させるということだろう。クラスの難易度が上がってる。

「よ?く治して、また会おうね!」とクラスメイトに激励されつつ練習場を去る。
みんないい仲間で良かった。人間のスポーツの世界だと、怪我をすると「あいつは
もうダメだ」とか噂を立てられ周囲の態度が急変したりする。これまで我が子の
ようにかわいがってくれたコーチまで手のひらを返したように冷たくなり、
「怪我の痛みよりも、見捨てられた悲しさで病院のベッドで泣いた」という選手も
多い。華やかなスポーツの世界は、裏を返せばこんなダークな現実だ。

犬スポーツも似たような側面が、もちろんある。
トップクラスのハンドラーのなかには、多少の怪我(犬の)はひた隠しにして
どんどん走らせるものがいる。彼らにとって犬のタイトルはハンドラー自身の
レジュメであり、犬のピーク時に第一線を抜けることなど考えられない。
当然、犬は遅かれ早かれ若くして使い物にならなくなることがあるが、それまでには
新しく子犬をアスリートとして育成し競技にデビューさせるから、ハンドラー自身は
常に第一線に身をおくことができる。犬は、単なる道具だ。

私たちもそうした「トップクラス」のハンドラーと、道具としての犬の栄枯盛衰を
見てきた。人のことはどうでもいいが、私たち夫婦にとっては愛犬は大切な家族だ。
タイトルなどどうでもよいし、TABIには健やかで幸せな犬生をおくってほしい。
だから今無理させてあとで後悔するよりも、じっくり休養させることを選んだ。

TABIもわかってくれたと思うよ。


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