TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

不死身なやつ

2006-02-12 15:37:38 | インポート
丈夫なやつというのは、たいていのことをやっても平気なものだと痛感。

夕べ、夫がテレビを観ながらTABIと仲良く一緒になにか食べていた。
夫が口うつしでTABIに食べさせている。伸び上がってそっと食べ物をぱくっと
くわえるTABIが、かわいらしい。

なに食べてんのかな、と思いつつ近寄ってドキ!
夫のオヤツ用に買ってあったミニ・チョコバーだ。ピーカンナッツとミルク
チョコチップがしこたま入っている。
「チョコは犬に毒なのよ!」と言うと、「あ、そうだっけ?ま、もう食っちゃった
から遅いよ」と、あいかわらずな夫。袋の中は、三分の二が空だ。あ?あ。

チョコレートの成分テオブロミンを犬は体内で分解排泄することができないので、
中毒症状をおこし死に至ると言われる。ホワイトチョコは大丈夫だが、ダーク
になるほど毒性が強い。どれだけTABIが食ったかわからないし、体重いくらにつき
何グラムのチョコ、といった数式はあてはめようにもない。とりあえず元気
なので、様子を見ることに。

夜中に目が覚めると、TABIが熟睡中。息をしてるのかな、と思って近寄ると
呼吸音が聞こえるのでホッとする。元気も元気、朝には夫と山にハイキングに
出かけ、お昼ご飯までさんざん走って遊んできた。食欲は旺盛だし、ウンチや
オシッコも正常だ。

毒性には個体差があるのだろう。
カナダのアジリティクラスで一緒だったJRTは、飼い主の留守中に台所のカウンター
に飛び乗り、器用に戸棚を開けてチョコチップクッキーを一袋たいらげた。
だが死ぬどころか下痢もしなかったし、獣医にも行かずにすんだ。
でもペパミントパティを食べて死んだ子犬もいる。玉ねぎだって毒というが、
玉ねぎがしこたま入ったミートローフを丸ごと食べたラブがいるがやはり元気だ。
リンゴの種には犬に毒性のある成分があると言われるが、カナダの知人の犬は
なぜかリンゴの芯が大好物で、飼い主からもらっては美味しそうに種ごと食べる。
でもまだ生きている。

考えてみれば、ゴミ箱をあさって生きている野良犬なんか好き嫌い言ってられず
多少毒のあるものでも平気で消化してしまう体の強いものだけが、生き残り
次の世代を残すことができる。べつに毒があるというものを無理に食べさせる
ことはないと思うが、世間で言われるほど大騒ぎする必要があるかというと、
これもまた疑問だ。逆に猛毒性のものは、本能で忌避するのが真に強い個体と
言えるのではないか。


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