TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

走れ、人食いワニ

2006-04-12 07:22:40 | インポート
こないだの競技会が、地元のニュースでとりあげられたらしい。

リストのメンバーがリンクを送ってくれた。
取材が入ってたなんて、全然気づかなかった。ま、USDAAはいつもメディアとか
カメラマンがいっぱい来ているから、慣れちゃうんだよね、器材を見るのが。

そんでリンクを見てみると、知った顔や犬がたくさん。
トップページに、あの人食いワニも出てるじゃないか!
クレート・エリアでたまたま隣同士になったハンドラーは、二頭のキャトル・
ドッグを連れて来た。この犬どもがまたうるさいこと。クレートに入っている
のだが、誰かが通るたびに「グワグワグワ!」とものすごい勢いで吠えながら
クレートに体当たりする。みんな、心臓が止まるくらいびっくりして飛び上がる。
あまりにその勢いが強いので、でかいクレートが1メートルくらい前進して
しまったほどだ。金属部分もこわれかけている。

ハンドラーは(アジの世界ではセレブの一人)、走るとき以外は犬を置きっ放し。
近くにいる私たちは大迷惑だ。私たちはこの犬たちを「人食いワニ」と名づけ
うるさく吠えるたびに厳しく叱ることにした。どーせ飼い主はいないんだし。
ブルーヒーラーはTABIにも襲い掛かったので、二度目は容赦せず彼女の耳が動く
直前にビシッと叱り付けた。その後もガンつけてやったら、とりあえずTABI
には何もしなくなった。ま、アジのチャンピオンだけあって一応アタマは馬鹿
じゃないらしい。

この犬ども、絶対過去に犬の一匹や二匹食ってるよ。
こーゆーのはUSDAAで非常に典型的だ。パフォーマンスさえ良ければ犬の性格
などどうでもいい、タイトルさえとれれば他人に迷惑かけたってかまわない、
という競技者がものすごく多い。結果が物を言う競技の世界では、人々は
そういうならず者に意見するどころか、かえって尊敬したりする。
「犬の性格はいただけないけど、でもADCHのタイトル持ってるしね、いいのよ
何しても」ってかんじだ。そーじゃねーだろーよ、お前ら!

メディアも馬鹿だからさあ、こーゆーワニとそのハンドラーをホイホイしがち。
このようにして、人食いワニは地上に増殖してゆくのである。


死にゆく象

2006-04-12 06:59:33 | インポート
四月のクラブ・ミーティング。

前にも話題になった会計問題だが、ますます深刻化しているらしい。
ビルの賃貸料がどんどん値上がりし、その他経費もコスト高になっている上、
収入が頭打ちで毎月すごい赤字なのだ。なんとかしなければ、といいつつ月日が
たち、なにもできずにここまで来てしまったという。

こういう老舗クラブにありがちなのは、重鎮たちを始めほとんどのメンバーが
高齢のため、新しい改革というのが常に古参メンバーによって阻まれるという
デメリットだ。今日だって、いろんな案が出されたが必ず古参たちに「そんな
ことはクラブとしてできない」と却下される。じゃ、どうしたらいいのさ?

ま、私たちなんか新入りだし、ここにずっと住むわけじゃないからべつに
クラブの将来について悩まなくてもいいわけだが、メンバーのなかには懸命に
クラブを立ち直そうと努力している人々がいる。それに、これだけ歴史のある
老舗クラブがダメになってしまうのは、残念だ。

瀕死の老象を見守るような気持ち。
なんとかできないもんかね?