TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

厄介なガキ

2006-05-16 13:57:49 | インポート
枕を陽に当てようとバックヤードに出たら、隣の子供がいてビックリ。

野球のボールがうちの庭に入っちゃったので取りに来た、と言う。
勝手知ったる、といったかんじでうちの庭の戸を開けて、自分ちへ帰っていった。

なんか時々庭の戸が開いてるときがあり、夫と一体誰だろう、といぶかって
いたが、隣のガキだったんだ。隣のうちは中国人で、中国から仕事でアメリカ
へ転勤してきたという。こういう高級住宅街の家を借りてるところをみると
けっこうな高給とりなのだろう。親父は何やってるか知らないが、真昼間から
庭でガキと野球やって遊んでいるのだから、いい身分である。

私が子供のころは、こういう時「ボールとらせてくださ?い」と家の人にひとこと
声をかけてから、庭に入らせてもらうよう躾けられたものだ。しかし、日本と
中国では礼儀の教え方が異なるらしい。中国ではきっと「他人の家も自分の家」
といった感覚で、おかまいなしなのだろう。

そのことを夫に話すと、「厄介だな。親に注意しないと」と嫌な顔。
私が言っている礼儀とかじゃなくて、裁判沙汰になることを懸念しているのだ。

例えば隣のガキがうちの庭に勝手に入ってきて、転んで怪我をしたとする。
その場合、うちが管理責任を問われ、隣のうちから損害賠償を請求されるのだ。
日本では考えられない話である。日本の親なら、「すみません、うちの子が
勝手に入っていって…」と謝るのが普通だ。しかし、カナダやアメリカでは
全く事情が異なり、親の方が「うちの子がお宅の庭で怪我したんだから、これは
お宅の責任だ」と開きなおってカネをむしりとろうとするのが普通なのだ。

こういうことがあるから、カナダやアメリカでは弁護士がたくさんいて、弁護士
になれば食いっぱぐれがないのである。

隣の中国人はアメリカに来てかなり長いから、こういう事情を知っているはずだ。
それなのにこうやって自分の子供を勝手に他人の庭へ入らせるということは、
損害賠償請求の機会を狙ってのことかもしれない。ま、考えすぎかもしれないが、
アメリカでは他人など決して信用してはならない。注意をするにこしたことは
ないだろう。


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