TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Bigotry

2007-02-24 17:45:40 | インポート
いまさら。
http://www.akc.org/mixedbreed_survey/

アメリカンケネルクラブは、クラブ登録純血犬種のみパフォーマンスイベントに
参加させてきた。が、今後は雑種もアジリティなどの競技に参加させる方向
を検討すると発表。このニュースが今、アメリカの犬飼いの間で流れまくっている。

純血犬種の飼い主たちは当然のことながら、反対意見が多数を占める。
「雑種なんかに神聖なケネルクラブの競技会を荒らされたくない」というわけ。
「ただでさえすぐ定員になってしまうAKCの競技会なのに、雑種を入れたら
ますます競争が厳しくなる」という声も。

私は個人的にはどうでも良いと思っている。雑種OKになったとしてもAKCでは
競技するつもりはない。タイトすぎて危険なコースばかりだし、走りたくない
からだ。AKCじゃなくたって全犬種OKの団体はいっくらでもあるし、雑種犬の
飼い主にとってアジリティに限れば別に不自由はない。それに、もともとAKC
がこのような方向に行こうとしているのは、雑種に門戸を広げることにより
収入を増やすためだ。心から雑種を歓迎しているわけでは、決して、断じて
ないのだ。その証拠に「雑種にはチャンピオンタイトルはあげない」と明言
している。

Jackie Robinsonが黒人として初めてメジャーリーグに入ったとき、ものすごい
イジメにあった。プロやオリンピックで黒人選手が活躍している現代では
想像もできないことだ。「綿畑へ帰れ!」などとやじられ、数々の記録を達成
して野球殿堂入りした彼だが、引退後コーチをやりたいという希望はかなえ
られなかった。AKCの雑種に対する取り扱いは、Jackie Robinson時代のメジャー
リーグの態度と同じだ。「来てもいいけど、対等には扱わないからそのつもりで」
ということだ。どうしてそんなところへわざわざ行って、競技したいか?

ま、Jackieの場合は偉業を成し遂げたことでその後の黒人選手たちの活躍の
場を広げるキッカケになったわけだが、私たち犬飼いは趣味で競技してるわけで
嫌な思いをしてまで高ビーなケネルクラブに入れてもらおうとは思わない。

純血だろうと雑種だろうと、犬は犬。
紙切れ一枚で差別するような連中と、つきあうつもりはないね。


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