TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

志は良かったんだけど

2010-03-20 15:05:04 | インポート
アメリカの知人の犬が、今ちょっとトラブル。

犬はもともとイラクの野良犬だった。米軍とSPCAが合同でやってる
「イラク犬レスキュー」から来た犬だ。知人はこの子の里親となってから、
超溺愛している。が、これがまた困ったちゃんで、彼女以外の人間や動物に
は決してなつかない。彼女の婚約者や先住犬二頭にも攻撃するため、誰も寄り付け
ない。私達も彼女のお宅へパーティーに呼ばれたが、この犬だけは隔離だった。

トイレの躾は全くダメで、家の中はこの子の糞尿まみれ。庭から脱走して
近所の家にまぎれこみ迷惑をかけ、警察沙汰になって飼い主は何度も裁判所
に出頭した。それでも何故か飼い主はこの犬が一番かわいいらしく、なんと
結局は先住犬のほうをそれぞれ違う親戚へ手放し、婚約者とは婚約解消に至った。

その犬がつい先日、飼い主の長年の親友の老犬を襲い、大怪我をさせてしまった。

ここに至って彼女はやっと、ヤバイと感じたらしく、この犬を紹介したレスキュー
に連絡をとり助けを求めた。しかし、なしのつぶて。

ま、よくあること。すごく献身的で面倒みのいいレスキューもあるけど、実際
にはもう犬を右から左へ流すだけで手一杯、犬がもらわれていった後は何が
あっても知らないよ、ってとこも多いのだ。とくにイラク犬の場合、話題性
が高いからニュースにもなったし「里親先で犬はこんなに幸せ」みたいな
話はとりあげるが、悲惨な結果に終わったケースなど握りつぶすだけだ。

大体、野良犬、それもイラクみたいな犬をペットとして扱わない国の犬を
先進国に連れてきて一般家庭で飼うってのが無理だと思う。飢え死にしそうな
犬を救おう、って志は良いんだけど、何も知らない一般人に野生動物を押し
つけてほったらかし、ってのはひどい。犬のほうだって、迷惑かもしれない。
餌に毎日ありつけるのはいいけど、トイレの躾とか文明国での生活は窮屈だ。

それに、そういう犬に攻撃されて怪我を負った人や犬の身になって見て欲しい。
「かわいそうなレスキュー犬のやった事だから」の一言ですむことかどうか?

彼女はこの夏海外勤務のため、この犬のフォスターケアを探しているが、
今のところ誰もイエスと言ってくれないらしい(そりゃそうだよ)。
イラクに帰すわけにもいかないし、困ったもんだ。


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CHARLIE & NICKY

2010-03-20 14:19:56 | インポート
夕方夫が帰宅してから、公園へ散歩。

このごろは昼間は暑いので、朝と同様に短い散歩にとどめ、涼しくなってから
長時間の散歩に出ることにしている。夕方のほうが公園も子供がいないし、
犬と遊ぶのにちょうどいい。

今日はサッカー場で二頭のゴールデンに出会う。
一頭は顔がすっかり白髪のやさしいメス、NICKY。いかにも典型的なお嬢様
ゴールデン。もう一頭はまだ若く、おそらく一歳を過ぎたぐらいの元気なオス、
CHARLIE。こいつがまた遊び盛りでTABIと遊びたいのはいいんだけど、
ボディーブローをかましてくるのでTABIにガウガウ吠えられてはへこんで
いる。

前にアメリカで、やっぱり超活発なゴールデンにドカンとぶつかってTABIは
肩を負傷し、アジリティを休んだことがあった。だからあの子もそれ以降は
注意している。体の大きさの違いは、怪我への近道となる。

「NICKYはもうトシだから、あんな風には走らないのよ。今年9歳なのよ」
と飼い主。夫が「うちのは今10歳、今年は11歳になるんだよ」と言うと
「えっ、ホント?!信じられない、まだ子犬かと思った!」とマジで驚いて
いる。

そのセリフは確か、今週だけでも三回以上聞いた気がする。
昨日も同じ公園で二頭のコッカーに会い、やはり飼い主が「うちの子は3歳
だけど、あなたの犬のほうがよっぽど活発で若く見えるわねえ」と言ってた。

あの子は「ポーの一族」なんだろうか。
ま、いつまでも健康で若く見えるのは、飼い主としてもとても嬉しい。


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