TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

鹿追い

2012-05-06 07:58:41 | カナダ話題
国立公園も、鹿が多くて困ってるみたい。

ここでは、鹿追い専門のボーダーコリーが鹿を追い払うお仕事についている。そうしないと、鹿はどんどん公園内に入ってきて子鹿を産んだり、利用者を攻撃したりする。熊も、獲物となる鹿を追って公園に入ってくる。利用者の安全のために、鹿を追い出す必要がある。

鹿が邪魔だといっても、バンバン撃ち殺すわけにはいかない。とりあえず公園から外へ出てくれればいいので、犬に負わせているわけだ。羊追いの得意なボーダーコリーにとって、鹿を追うのは簡単だ。

うちの近辺も、森で囲まれているため鹿がたくさんいる。
早朝、犬を散歩に連れてゆこうと玄関を出たら、向かいの家の庭に5頭くらいいて草を食べてたりする。うちのあたりの鹿はおとなしく、犬を見ると森へ逃げてゆく。が、やはり鹿を追って熊も出てくるため、民家のゴミ箱をあさったりして迷惑かけている。

メスは小柄だが、オスはかなり大きく、ムースまではいかないが体高が高い。前に3頭のオスが車道をのしのし歩いていて、一瞬ギョっとした。うっかり車で轢いたら、車の方が廃車になってしまうし、乗っている人も大怪我か悪くすると即死だ。

都会の人々は、「鹿が悪いんじゃない。野性に踏み込んだ人間が悪い」とロマンチックなことを言う。しかし、この住宅街は今できたわけじゃなく、50年以上前からある。それだけ長く共存状態を続けてのだ。共存するためには、お互いのテリトリーをハッキリさせることは、野生動物の間でも大切なこと。私達は鹿を打ったりしないが、あまりズケズケこちらの領域に入ってくる時には、追い払う。それは当然なことだ。


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