ジェラシー効果

午前中はよく晴れた一日。

午後からはトルネード警報が出てるので、お昼前に庭の手入れをする。
夫は芝刈り。先週刈ったばかりなのに、ぼうぼうに伸びてTABIが走るときに
足が沈んでしまうほど。全く、お化けのような芝である。

植えたばかりのへザーの香りにうっとりしていると、郵便屋のトラックが。
「コニチハ！オゲンキデスカ？」と、片言の日本語で挨拶するのは、このあたり
担当の配達員。冬でもランニングに短パンといういでたちの、三十台半ばの
男である。

別れた妻のもとに娘がいるらしいが、日本で英語を教えた経験があるとかで
片言を話す。日本滞在中は散々生徒である日本の女の子と遊んだらしく、
女の子から習ったらしい日本語なので女言葉を使うから、オカマみたいだ。
まあこういうのは彼だけではない。日本で英語を教える職についたことのある
外国人男性が集まれば、決まって「日本の女はちょろいよ。タダでヤリ放題」
という話に花が咲く。日本女性が紅毛碧眼に弱く、誘いに簡単にのる、という
のは今や常識だ。

私がここへ引っ越したばかりのころは、「こいつだって日本人だし、人妻だ
けど尻軽に違いない」と思ったらしく、この男はやたらいろんなアングルから
誘ってきた（笑）。頑として応じなかったら、あきらめた。そりゃそうだ、
別に人妻なんかに手を焼かなくても、都市部へ出れば世間知らずな若い日本
からの留学生の女の子が食べ放題だからだ。

夫はこの男が嫌いである。
面と向かって何か言うとかはしないが、犬であれば牙をちょっと見せて「ウ?」
とうなるような緊張感が漂うのを感じる。Resource Guardingてやつだ（笑）。
私は笑い出したいのをこらえ、平然とした顔でお天気の話などする。

しかし、これには思わぬ余禄が。
午後、お茶を飲みながら来月の園遊会に着るドレスに合わせたジュエリーを
カタログで選んでいた。夫はそれを見ると、いつもなら「あるもので間に合わせ
ろよ」とか言うのに、今日はなんと「好きなもの選んでいいよ」だって！

焼きもちにもプラスの効果があるのである。

ここまでくれば

サクセス！

今日TABIはジャンパースのアウトスタンディング・タイトルを獲得。
でっかいタイトルリボンをいただく。あと三つQすれば、チャンピオンタイトル
に必要なQが揃う。やっほ?！

今日もご褒美はステーキである。
ちょっと食べすぎかもしれないが。ま、たまにはいいだろう。
私たちはP.F.Chang'sのテイクアウトにワインで乾杯。

なんという素晴らしい週末。
Life is good...

Repat

今週末は、忙しい。

まず、土日はアジリティ競技会。
いつもなら屋外競技なのだが、今回はホストクラブは屋内を選んだ。
練習に行ったことがある馬術競技場で、とても行き届いた施設なのでなんでも
揃っており、身支度が楽に済んでうれしい。先日REIのセールで買った背もたれ
が役に立った。

TABIはレギュラーの２３個目のQを獲得し、チャンピオンタイトルに必要なQ
が揃った。めでたし、めでたし。今後はレギュラーにエントリーしなくて済む。
ご褒美に、うちへ帰ってからアンガス・ビーフのテンダーロイン・ステーキを
焼いて食べさせてあげる。

そしてシャワーを浴び、私たち夫婦はパーティーへ。
今年の夏カナダへ帰国する人々を見送る集いである。市の南の、コメディ・ショー
だ。カクテルと軽食で始まり、夜の八時からスタンドアップ・コメディアンの
ショーが始まる。

これまで三年間一緒だった顔ぶれとも、これでお別れ。
Henry、Kevin、Rogerなどみな本国へ。私はどちらかというとアメリカ人の
友達の方が多くて、カナダ人たちとはそれほどつきあってこなかったが、
それでも知った顔がいなくなるのは淋しいものである。

コメディアンは二人ともきついジョークの連発で、私は笑いすぎて涙で前が
見えないほど。「子供の入場禁止」というのも、うなずける。
コメディ・ショーのライブは初めてだが、こういうのもたまにはおもしろい。

10 years younger

ホワイトニングの結果をみるため、歯医者へ。

自分でもハッキリわかるほど白くなってきている。受付の女性も、「あら！
よく効いたみたいね」と驚いていた。色見本で合わせてみると、使用前は
C3とC4だったのが、A1とA2にまで明度が上がっている。すごい！それほどまで
にステインがあったということか。

なんだか、肌の色まで明るく見える。歯が白いと、鮮やかな口紅が下品でなく
綺麗に映える。ホワイトニングの効果、恐るべし。テレビの奥様変身番組でも
必ずやるのが歯のホワイトニングだ。十歳若返るというのは、あながち大げさ
ではない。４２０ドルの価値ありだ。

アメリカ人は歯が命であり、どんなに教養があってもお金があってもブランド
ものを持っていても、歯がダメだと全く尊敬されない。歯の治療や審美は、
医療行為というより投資であり必要経費である。そのあたり、日本の事情とは
全く異なる。住んでみないとわからないものだ。

その傾向は、カナダにも若干あるもののアメリカのほうがべらぼうに強い。
治療代も、べらぼうである。カナダの歯科保険会社は、アメリカ駐在者のため
カナダ国内の保険範囲よりも高く設定してくれている。そうでなければ、カナダ
よりずっと高いアメリカの歯科治療費を支払いきれない人が出てくる。

ところで、今日は夫の職場の部下、BrandyのうちのBBQにお呼ばれ。
秋田犬のDAKOTAは先日胃の手術をしたばかりで傷が痛々しかったが、とても
人懐こくてかわいい。

食事のあとパティオで雑談中、私が夫より年上であることを話すと、Brandyも
Samも驚いて「信じられない！ずいぶん若い奥さんもらったのね、って話して
たとこなのに！」

ま、多少のお世辞が入っているにしても、あの驚きようは本物だと思う。
やはりホワイトニングの効果であろうか。

Cathrine Zeta-Jones

今月はこれ。

彼女はソフトアングルの眉と眉頭がカーブしてるのとを使い分けているが、
今回のはソフトアングルの細めのやつ。毛抜きが大活躍である。
なかなかのデキ。やっぱ左側をしくじってしまったが。テールが長いので、
お出かけのときはペンシルで書き足そう。園遊会シーズンも始まることだし、
このエレガント眉は活躍しそうである。

Cathrineといえば知的ビューティーだが、コメディもシリアスもこなす
オールマイティな女優である。父親ほど年の離れたMichael Douglasの妻であり、
彼との間に二人の子供がいるのに美貌は全く衰えないのはさすが。
個人的にはAmerica's Sweetheartsの演技が一番おもしろかった。

ところで、今日はこの地方はトルネード、雪、雹となんでもありの異常な
気候であった。今年のこの変な陽気のため、ガーデンセンターはちっとも
草花が売れず、もう投売り状態。今日もお買い得価格に値下げしてあった
へザーを二つ買ってきた。暖かくなるのを待って、植えてやろう。