
我家のお父さんは冥土の土産をたくさん持っている。
いつも、年寄りみたいに何処かへ行ったり、
何か美味しいものを食べたりすると
あー今日も冥土の土産ができたと、つぶやいている。
まったくもう!
欲張りなんだから!いくつ持っていくつもり?
中でも一番気に入っている冥土の土産は
一昨年の夏、富士山に登ったことだそうだ。
この時は良く頑張ったと思う。
5回目の富士山登頂の私は、運転の疲れからか
9合目までしか行けなかった。
初めての富士山だったお父さんと娘には頂上を
どうしても踏ませてあげたかったので
一番元気な娘にお父さんを頼んだ。
娘に叱咤激励されながら、よれよれになりながらも見事に
2人で頂上に立ったのだ。
その時の感激を、今でもしみじみと思い出している。
もっと、もっと、冥土の土産を持たせなくっちゃ!
次は何にしよう・・・。