「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

マエダオートの社長・前田満夫氏 ご逝去

2019-04-12 23:19:35 | おくやみ
イタルさんがブログにて、マエダオートの社長・前田満夫氏が亡くなられたことに触れられておられました。

https://blog.goo.ne.jp/dtfbwb2004/e/828c1161ada75d63dbf8a663c02c5211?fm=entry_awp


今でも車両プロダクションとしては有名どころであり、富士の吉田にスタジオを所有しているなど、特にサスペンスドラマ映像には貢献されていた会社さんのボス。
実は恥ずかしながらイタルさんがお話しになられている、#1のレギュラー以外のいわば「ゲスト」出演第一号であられたというのは、初めて知りました。
しかしながら、前田氏は同じカースタントで活躍した関虎実氏よりは目立ちませんが、太陽の映像の中に幾度かご出演だったと記憶しています。
(検証はまだです。)

マエダオートは当初OPクレジットにはないですが、初めから車両を担っていたようです。1978年ごろから「マエダ・オートクラブ」としてレギュラーでクレジットされておりました。
なので、太陽のレギュラー車以外はほぼマエダオートさんの手配だったと認識しています。(レギュラートヨタ車でも、マエダオートの車両があったようです。)中には個人の車両などもあり、逆にリアリティを醸し出していたところがありました。

今でも、太陽当時に使用されていたであろう車両があるようです。


・・・・何とも寂しいですね・・・・。

ご冥福をお祈りいたします。


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地方出カップルの悲劇は「東京」のせい?マカロニ奔走/美人スリと殿下がニセ札事件に巻き込まれ・・・

2019-04-12 06:17:23 | ファミ劇日誌
さて、4/12のファミ劇太陽放送です。
引き続き【萩原健一さん追悼放送】と銘打ちます。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 マカロニ編

4/12(金)
6:30~7:30
=再放送=[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#48
ファミリー劇場HD(CS)
第48話 48.06.15 影への挑戦 (シンコ)


4/12(金)
7:30~8:30
=再放送=[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#49
ファミリー劇場HD(CS)
第49話 48.06.22 そのとき、時計は止まった(山さん)


4/12(金)
19:00~20:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#50
ファミリー劇場HD(CS)


4/12(金)
20:00~21:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#51
ファミリー劇場HD(CS)



第50話 48.06.29 俺の故郷は東京だ! (マカロニ)

ゲスト:坂口良子 頭師佳孝 
園田裕久 亀谷雅彦 
木田三千男 中村俊夫 松尾文人 磯村健治 武田昌之 富士野幸夫 中島公子 小坂生男

脚本:小川英 中野顕彰
監督:山本迪夫
 

当直明けのマカロニ、休暇をとった殿下とコンサートへ行く予定で、ソソクサと一係部屋から去って行った。
そんなマカロニの足を止めたのが、署の玄関前でモジモジしている三郎とアコのカップルだった。
話を聞くと、友人の宏の遺体が自分たちの部屋にあるというので、コンサートへ向かう足も逆戻りしてしまうマカロニだった。
一係部屋に2人を連れて行って、コンサートに向かおうとしたマカロニをやはりボスは呼び止め現場へ向かわせた。
果たして遺体はあり、さらにナイフで刺殺されていた。
しかし、友達が死んだのにもかかわらず、普通にしている2人だったが、当初は3人で上京、同居していたのに、現在では別居し関係も冷めていたとのことだった。
三郎とアコは結婚する予定で、今日の夜にフェリーに乗って故郷の福岡・玄海島へ帰る為に面倒なことに巻き込まれたくなかったが、三郎が筋を通したいからか出頭したのだという。
ただ、フェリーの切符を無駄にしたくないのでなんとかフェリーには乗り込みたいのだという。
しかし、凶器のナイフは三郎のものであるし、それは難しい状況ではあった。
ただ、いかにも純朴そうな2人が殺人を起こすのも考えにくい、宏の遺品である手帳から手がかりを探ることとした。
3人は上京したのも一緒だが、就職した会社も同じレコード会社だった。アコと三郎は辞めてしまったが、宏は出世して今では秘書課に勤務していた。
三郎はさらに事情聴取で、東京の暮らしに疲れたから故郷に帰るといい、宏には金を貸していて返してもらっていないという。宏の死亡推定時刻には同郷の先輩が勤める喫茶店にいたという。
三郎には動機もあり、凶器は自身のものだから、容疑者として拘留するしかなかった。無実を信じるアコと心象で三郎はシロだと信じるマカロニは、喫茶店の先輩の本田に事情を聞くためジムニーで走行中のところを、コンサートをすっぽかされた殿下が目撃してしまう。怒り心頭の殿下だったが、マカロニたちの行動を見てデートとは思えなくなり、様子を見ることにした。
本田に事情を訊くマカロニだったが、本田は三郎の証言より2時間近く前に店に来て10分程度で帰ったという。
アコがその話に怒り出し、さらに本田の話をまともに聴いたマカロニが許せなく、店から逃げるように出て行った。マカロニが止めるなどひと悶着しているとき、外車が乗り付けてきてアコを拉致しようとしたが、殿下の加勢もあり何とかアコを魔手から守ることが出来たが、マカロニは頭を路上に強打してしまっていた。
幸い軽いけがで済んで、すぐに捜査に復帰した。
その頃、ゴリさんは宏の手帳をの記号めいた書き込みの人物を探り当てたが「J」だけは誰だか解らなかった。
さらにその人物たちに当たると、どうやら宏に弱みを握られ、上司には出世させてもらい、寿司屋の主人からは金を脅し取っていた。
マカロニとアコは何とかまた二人で同行していたが、アコは一刻も早く東京を出たいと焦りだしたと思ったら、いきなり三郎を調べるより他の者や「社長ジュニア」を調べろと勢いで言ってしまった。どうやらアコは「社長ジュニア」のことは云いたくなかったらしい。宏の手帳にあった「J」は、それで容易にその宏の会社の社長の息子である高志であることは想像がついたし、アコは宏が強請行為を行っていたことを知った居たという事になる。
その高志に会いに高志ら仲間が入り浸っているスナックへマカロニとアコは向かったが。高志たちのふざけた態度にマカロニは閉口、宏が殺された頃もこのスナックでいたらしい。高志はそんなマカロニをよそにアコに「あれをどこに隠した」と問われた。そんな様子を見たマカロニはアコを引っ張り店を出て、アコに隠し事をしているなら自分は捜査から降りるとキッパリ言った。アコは重い口を開き、宏が強請りで手に入れた金は高志や取り巻きに気に入られるために使っていたこと、高志が聞いた
「あれ」については本当に心当たりがないと話した。ただ、アコにも聞いてくる「あれ」があるとすれば、まずは彼らが住んでいたアパートが思い浮かんだマカロニは急行、しかし、アパート周囲になにやら「見張っている」者の気配を感じた後、鍵が開いていた薄暗い部屋の中で格闘になったが、なんと相手はゴリさんだった。
ゴリさんは部屋の捜索を改めて行っていたが、トイレのタンクから覚せい剤を見つけたという・・・・・。


田舎から出てきた若者3人のうち1人が殺され、田舎に帰る寸前にその遺体を発見した残り2人のカップルが疑われる・・・。
と言うよりは、当直明けの巻き込まれた格好のマカロニが振り回されると言うか(^_^;)
東京に夢破れたカップル、貪欲に出世を欲していた殺された若者。
東京の「毒牙」にはまってしまった若者たちに東京出身のマカロニが手を差し伸べます。

この作品、若く可憐な坂口良子さんはじめ、かなり癖のあるゲストが揃っていますし、サブで構える殿下の「軽さ」も楽しく、マカロニもシリアスな題材ながら軽快な感じになっていますので、独特な雰囲気を持った作品になっています。

マカロニのジムニーが久々に登場。
マカロニの存命最終主演作に華(?)を添えます。


第51話 48.07.06 危険を盗んだ女 (殿下)

SPゲスト:大原麗子

ゲスト:武藤英司
 灰地順 土方弘
 岸井あや子 亀井三郎 北川陽一郎 金子富士男 宮田弘子 久本昇 奥山正勝 久保田鉄男 

脚本:田波靖男 四十物光男
監督:竹林進


ある朝、殿下は通勤中のバスで美女に足を踏まれた。
謝ってくれた彼女をボーっと眺めていると、美女が中年の男性から財布をスリ取るところを目撃、男性と共にバスを降りた美女を捕まえ、派出所に連行した。
果たして、美女のバックには男性の財布が入っていたのだが、警察が絡むとなってから男性の様子がおかしい。見つけた先にはかなり怒り心頭だったのに対し、今度はその財布は似ているが自分のものではないという。美女は殿下に謝罪をさせ、その場は解散となったが・・・。
男性は美女から財布を強引に奪い返そうと襲ってきて、殿下に見つかり逃走してしまい、美女にも逃げられてしまう。
そんなことがあった数日後、逃げた男性がどぶ川で死体となって発見された。遺体は拘束されリンチされた形跡があり、衣服から印刷で使用されるシアンが検出された。
身元は偽札の原板作りの名手で何度もお縄になっている松尾で、先月出所したばかりだという。
殿下はあの財布をめぐる一連の出来事で、今回の殺人捜査の鍵となるのはあの美女だと考え、ボスの許可を受け専任で美女探しに当ることとなったが、残る一係メンバーは皆どぶさらいに回ることになった。殿下の捜査と比べると雲泥の差だとすねる一同だったが、捜査二係から空き巣事件への応援要請があったため、その電話を受けたマカロニが半ば強引に担当、どぶさらいから逃げてしまった。
ボスがどぶさらいに残りの総力を挙げたのは、シアンが今回遺体から検出されたからだ。シアンの垂れ流しは法律で禁止されており、そんなものを流していて、松尾に関係があるとすれば、偽札製造工場がかかわっていると推理、どぶさらいというよりは、川に流れ込んでいる各下水道から水を採取することが目的だった。
マカロニは空き巣被害に遭ったマンションの一室で、住人である美女=デザイナーの京子から事情を訊こうとしたが、管理人が勝手に通報したのだから帰ってくれの一点張り。
ただ、マカロニは殿下から聞いていた美女スリの特徴が京子に合致することに気付き、殿下をマンションに呼び寄せご対面と相成った。
確かに女スリではあったが、京子は断固知らぬ存ぜぬ。ただ松尾が殺されたことを話すと動揺を隠しきれないでいたが、正気に戻って実は手も足も出ない殿下たちを部屋から追い出した。
しかしこれらのことによって殿下は松尾の財布の中には偽札が入っていて、それを取り返すために偽札偽造組織が京子の身元探し、家探ししたのではないかと考えた。
殿下とマカロニはそのまま京子をマークしたが、レストランでのひと悶着でマカロニが目を離している隙に、悪漢に襲われそうになっていた京子を助け出そうとした殿下もろとも拉致されてしまう。
そんな状況の中、やっと手がかりがつかめた。空き巣事件の方で検出された指紋から、指名手配中の奥村という男が浮かんだ。奥村は拳銃密輸の大ボスである秋山の弟分だった。
その頃、殿下と京子は偽札工場で松尾の偽札をどこに隠したかを詰問されていたが、意外にあっさりとあきらめられ、殿下と共に地下室へ監禁された。
殿下と京子の二人っきりになり、京子が偽札のありかを明かした。なんと殿下のポケットに松尾の財布をスリの技を駆使して入れ込んでいた。
しかし、その様子を秋山たちが盗聴していた・・・・。
自首をした。


もう解っている、確かに解っているんですけど、マカロニ存命最後の作品。
それを、魅力的な女スリ・京子に扮した大原麗子さんがセンタークレジット・ゲストとして豪華に登場、殿下との色恋ほぼ抜きではありますが、軽快な感じで物語は進む訳ですが・・・というか、何となくですが『ルパン三世』的な雰囲気もあるのかなぁ・・・。
この二人に絡む偽札組織は殺人は何とも思っていない凶悪な集団なのですが・・・。
殉職&降板編の前回には異色作というセオリーを早くもここで完成させて、変な表現なのですが「前夜祭」的なお祭り騒ぎ的な部分も香らせています。
もう、殉職編の撮影に入っていたショーケンさん=マカロニの力の抜けようと殿下へのサポート(というかいチョッカイ?)も愉しめますし、ゴリさんのドブ嫌いも愉しめますし(^_^;)
クライマックスの銃撃戦も何気に軽快な異色作というか名作です。

でも、今にして思うと、大原麗子さんの可憐さは無論良し!なのですが、殿下も相当成長した感じがします。
ただ、殿下の場合「もっとも優しい刑事」というキャッチフレーズの為、脚本家によってその優しさが、甘さだったり厳しさだったり不安定な部分がジーパン時代まで続きます。
それが優しい厳しさの方に確定的シフトをするのがテキサス登場後という感じなのですが、初期殿下編の中では一番安心して見られる、後期にも繋がる殿下像がこの作品で描かれていると思います。

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