やっと秋めいてきたかなぁ・・・・とは言いつつも季節が行ったり来たりの感じはあるけぶでございます<(_ _)>
7月中旬ぐらいからトンボは飛んでいたし、羽蟻は今年は何度も発生、また昨日現れていますし。
なので、季節感がかなりおかしくなっている昨今です(^_^;)
▼東京現像所の閉業とエンタメの変貌
東京現像所の閉業は時代の流れ的に仕方がないと思っていたし、イマジカに業務継承される部分もあるということを聴いたので安心していたら、フィルム保管倉庫の話があったか・・・・と今更ながら。
東京現像所は東宝グループなので、東宝系の作品は問題ないと思いますが、権利元に返還できないフィルムは処分するとか・・・これはまずいし、権利の問題があるので国か関与する方向が一番いいと思うのですが。。。。
変化はエンタメ界隈も急激に起こっているのも、なんというかついていけないというか・・・・(^_^;)
J事務所の件はねぇ・・・・昔からのパンドラの箱を思いっきりぶちまけた感じだし、そもそも芸能界が「魔界」であることは、昔は常識だったのが、コンプライアンスという印籠とSNSの普及でかなりあけっぴろげになってきたし。
ここで、J事務所がどう変わるか、ぶっ壊れてしまうかが、結構日本エンタメのカギ的なところだったりして・・・・。
ただ、作品の中身に対しても、しかも昔の作品にまでコンプライアンスを持ち込んで議論しようとする発信が意外に多いのはちょっと・・・・太陽に場合は喫煙が一番多いのだけれども、昔はフィクションや時代背景への理解がちゃんとあって、観る方も切り分けしていたと思う一方、現代は何でもかんでも平準化しようとする傾向の人が多いような。。。。
さて、9/10サンテレビ・太陽放送。
七曲署に配属されたボンの初仕事。恋人を守るために拳を使って人を死なせてしまったボクサーに同情するボン、ゴリさんはそんな彼に厳しい態度で接するが・・・・「七曲署流」の洗礼を受けるボンを描く#169を放送。
実質「登場編」です。
藤堂「お前はゴリに殴られた。だがな、殴ったゴリの方が本当はもっと傷ついているんだ。」
【地上波】サンテレビ・テキサス.ボン編
9/10(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス・ボン編 第2話)
サンテレビ1(地上波)
第169話 50.10.10 グローブをはめろ! (ボン・ゴリさん)
レギュラー:藤堂俊介
石原裕次郎
三上順
勝野洋
田口良
宮内淳
山村精一
露口茂
石塚誠
竜雷太
島公之
小野寺昭
野崎太郎
下川辰平
セミレギュラー(SP):ミヤコ蝶々
ゲスト:田坂都
谷岡行二
星十郎 福岡正剛 木田三千雄
鹿島信哉
志水良雄 東条道夫 田中清一 峯田智代
野口ボクシング・クラブ
脚本:長野洋
監督:児玉進
若いチンピラが殺された。捜査の結果デート中のクリーニング屋の店員・光男がチンピラにからまれ、恋人の佐和子を庇おうとして思わず手を出してしまい、その時のパンチがもとで死亡したことが判った。
光男はボクサー志望の四回戦ボーイであり、仕事を真面目にやり、毎月キチンと故郷の母に仕送りをしていた。
ボンはそんな光男の人柄と正当防衛的な事件に同情を強く覚えるが、ゴリさんはそんなボンに「結果から考え、人を殴り殺したから捕まえるのだ。」と厳しくたしなめる。
無論、四回戦ボーイと素人では勝負は明白だった。ボンは自分自身の苦しさと戦い、発見した光男に反省を促すために、リングに上がった・・・・。
ボン、初めての苦悩編。
ボン登場編はいわばプレ登場編のおもむきがあり、それまでの登場編とは一味違い、テキサスの活躍にも重点を置いた感じになっていましたが、今回は七曲署配属後の初事件となり、従来の登場編と主演二話目をミックスしたようなスタイルになっています。
ある意味、歴代新人刑事にはなかった「表立った頼りなさと甘口」が「ウリ」のボンが、その後ただそれだけで終わらせないぞという気迫を植え付けた作品であると思います。また、定番の「ゴリパンチ」を受けることにもなり、登場編から急激に太陽慣れした感じもあり、まず、ボンを知る上では外せない作品でもあると思います。
題材は体育の日に因んでのものですが、ボクシング経験のない(すっかり「ある」と思い込んでいた私・・・)宮内さんが、光男役の谷岡さんと本当の試合をリングで繰り広げます。あれは本当の血です。
この撮影を引っ張ったのは「指導係」の竜さんだったというのも、光景が頭に浮かぶようで・・・。
その竜さんのゴリさんも、ボンを「指導」することによって苦悩する姿も垣間みられ、太陽が単にスポ根路線をステレオタイプ的に流されて行っているわけではないことがわかります。
今回のテーマはスポ根というよりも、促される側、促す側、双方の痛みと苦しみという部分の方が大きいように思えます。
だからこその犯人に同情し甘口傾向のボンが逆に活きるんでしょうね。
おばさん役の蝶々先生はこれで見納めです。
設定ではしばらくの間同居していたことになります。
実際には本格登場編となった本作、前作から強調されている「先輩・テキサス」の部分を冒頭で見せながらも、今回はゴリさん先生が活躍します。
ただ、いつもよりは肩の力が抜けた感じになっていると思いきや、事件が偶発的な殺人ということでボンが悩み、ゴリさんはそれを補正させるが如く、ボンをぶん殴ってしまうわけですが・・・裁くのは裁判所という刑事としては当たり前の事でもこういう微妙な事件の場合は無論ゴリさんでも悩み苦しい部分もあるのは当然だと思いますが、殴られたボンより殴ったゴリさんの方が数段傷ついているというのが明白になった貴重な話とも言えます。
七曲署に配属されたことで、いままでフワフワしていた部分をハッキリさせなくてはならなくなったボン、刑事を辞めるとまで言ったものの、本人はそのことに自分自身納得していない、それでは一体その気持ちの持って行き場をどうするか、それがあの木下とのボクシングであったというのは、逆にボンとしては強烈な区切りとして良かったんではないかと。
ボンの意地というのは登場編から殉職まで一貫して強いものがあります。
しかしあのボクシングシーンは造り物じゃないので、ボンの顔の腫れっぷりがリアルですね・・・でもこういう強烈な何かが無い限り強固な藤堂一家には入れないという暗黙の了解みたいなものはあったと思います。