「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

どぶねずみ

2011-02-22 05:27:52 | ファミ劇日誌
『♯55 どぶねずみ』
主演:松田優作(柴田純)
助演:石原裕次郎(藤堂俊介)平田昭彦(西山隆行)下川辰平(野崎太郎)
出演:露口茂(山村精一)竜雷太(石塚誠)小野寺昭(島公之)青木英美(永井久美)
武智豊子(矢沢トキ)高木門(坂口明男)福田トヨ(管理人)大村千吉(屋台の親父)山下啓介(労務者)大宮幸悦(本庁刑事)加藤茂雄(薬局店主)和泉喜和子 西郷昭治 

プロデューサー:岡田晋吉 清水欣也(日本テレビ)梅浦洋一(東宝)
企画:魔久平  脚本:鎌田敏夫
撮影:安本英 美術:小汲明 照明:松田清孝 録音:吉岡昇
音楽:大野克夫 演奏・井上堯之バンド 編集:神島帰美 整音:坂田通俊
助監督:吉高勝之 擬斗:宇仁貫三 制作担当者:莟宣次 現像:東洋製作所 アシスタントプロデューサー:梶山仗祐 
協力:国際放映 企画協力:ジャックプロダクション 
監督:山本迪夫
制作:東宝株式会社

覆面車:クラウン(70-26)セリカ(57-63)クラウン(83-75)


3作連続ジーパン主演。
3作連続異常な心理を持つ若い犯人。
今度はライフル魔。
これもマカロニ編第3話の流れを汲んでいる思われますが、やはり前2作と同じく凶悪度と異常性は格段に増しています。
今回の坂口、動機が最後まで明らかにされません。
更に、薬物中毒でもないことから当時「動機なき犯罪」が考えられなかった時代にはかなり奇抜な話になっていましたが、現代ではいつ起きてもおかしくない犯罪になってしまいました。
「どぶねずみ」という人間全てに対する強い憎悪だけは強烈なのですが、やはり精神に支障をきたしている・・・そうでなければライフル持ってうろうろしないでしょうし、なおかつ銃砲店一家惨殺という手段にも出なかったでしょう・・・ただ、太陽制作チームもその動機付けについては長年課題にしていた形跡があり、「殺人鬼」「左ききのラガー」などでその回答を試みているようです。
でも、坂口は全面的に異常には見えない・・・コロの件もそうですが、ジーパンや長さんとの接し方もノーマルだし・・・ただ、「人間の裏切り」に対しての深い怨念とライフルに対する執念、それに対する自己実現の念がそうさせたのではないかと・・・。

ジーパンはその坂口に結び付く犬のコロを探すわけですが、ジーパンの捜査に対する弱者を守るという姿勢はこの辺りから発揮されてきています。
さらに緊張がとれたジーパンもかなり後のジーパンらしくなってきます。
コミカルなシーンと緊張感があるシーンが同居するのは登場編も同じですが、今回は犬も絡ませたり、例の後頭部打ちを披露(^_^;)したり。
でも、何故ジーパンは坂口に対し説得しようとしたのか。
多分、全面的に異常ではないことを信じて・・・・という事だと思います。
ただ、それが成功したかどうかは解らずじまいになってしまいましたが。

確か、この作品は優作さんのお気に入りだったと聞いたことがあります。


=西山隆行登場、そして本庁との対立=

538話まで登場する、後の署長の西山が登場。
かなりライバル心むき出しな感じですし(それはボスも)、今までも因縁があった?
ジーパンの父親・柴田源治の件を持ちだし、ジーパンにけん制する部分を観ても「藤堂擁護派」では無いのは明白なのですが。
センチメンタルを徹底的に排除するクールさは、今後どんどん薄れていきますが、
今回の西山はちょっと強烈かもしれません。
ただ、スジとしては西山が正しい部分もあり、逆に藤堂一家が大人げなく感じるところもあったりしますが。
そもそも西山自体が「点数稼ぎ」で有名だったという前提がありますので(^_^;)

=コネタ=

今回のジーパンは長さんと組みます。
喫茶「タロー」の件もありますが、長さんも何気に活躍というか走っています。
この二人、ウマが合うようで、それが発揮されるのは今作ではなくもうちょっと後になります。


=ロケ地=

新宿副都心

新都心歩道橋

後楽園付近

新宿中央公園

警視庁

三井ビル工事現場

歌舞伎町

坂口の住居及は大田区山王1丁目付近?、坂口の狙撃場所はその線路を挟んだ品川区南大井6丁目?

二子玉川園(あけぼの遊園地)
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