タグホイヤーのバンドの修理とロレックスの修理を2点

昨日は夕方から雨。お客様ぴたっと来なくなってしまいました。
梅雨の時期なので仕方が無いです。
また夏になって暑くなれば暑いで大変です。

昨日の修理です。
タグホイヤーのバンドのピンが折れてバンドの駒に折れ込んだ時計の修理です。
ドリルでピンを削って新しいピンを入れるのですが、壊れた箇所の修理が出来上がったらその隣のピンも折れてしまいました。
良く見るとピン自体が錆びて中がカスカス状態になっています。
2本目も仕上げるてその隣のピンを少し動かすとそのピンも危ない状態だったので同じようにピンを削って新しいピンを入れました。
合計4箇所駄目でした。
簡単な修理のようですが、4本入れ替えるのに1時間以上かかってしまいました。
後何箇所か同じ構造の場所があるのですが、もしかしたら同じ状態になっている可能性もあると思います。

次は分解掃除です。
ロレックスのコンビの婦人物です。
69000　機械は2135キャリバーです。
5分くらいは動くのですが止まってしまうとのこと。
良く見ながら分解していき原因発見。
ハック機能のバネの先が折れて歯車にかんでいました。
噛んでいる部品を慎重に取って分解掃除へ。部品は注文し入荷してきたら交換しケーシングする予定です。
I様からのお預かりです。




左上部の部品の先が折れていました。


次もロレックスです。紳士物のSWの10ポイント　16000　機械は3035キャリバーです。
完全に止まりの状態でした。
はじめゼンマイが切れているんだと思いましたが手巻きをするときトルクがかかっている感じがしたのでゼンマイは大丈夫。
となると、原因究明は難しいと判断し分解へ。
裏側をばらしていると発見しました。これもハック機能のバネが折れていました。
止まりの原因が分かればちょっと安心します。
部品を注文しこれも入荷してきたら組み上げる予定です。


今日はスイス製の自動巻きを一つ修理したら帰る予定です。
頑張ります。