正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ロンジン手巻き、ビュッヘラー手巻き、グランドセイコー手巻きを修理

2011年07月11日 | 時計修理
昨日は機械式3点の修理をしました。

 はじめはロンジンの紳士物の手巻き時計です。
T様からのお預かりで、竜頭に巻き芯が詰まった状態で折れ込んでいました。
キャリバーL284 竜頭交換、巻き芯交換、分解掃除です。
地板、受け共にしっかりとしたいい機械です。
掃除後タイミング調製をしてケーシングしました。しばらくランニングテストをして順調であればご連絡しようと思います。



次はスイス製の婦人用の手巻き時計です。
BUCHERER 金無垢のケースです。丸型の小さな機械が入っていました。N様からのお預かりです。
お預かり時おしどり回りに不具合があるのか竜頭を引っ張り出すことが出来ませんでした。
ケースから機械を取り出してみてみると湿気が原因の錆が一杯出ていました。
分解掃除、錆び落とし、部品の修正で動くように、竜頭を動かせることが出来るようになりました。
昔の時計で防水機能がよくないのでご使用には注意が必要と思います。




次はグランドセイコーです。K様からのお預かりです。キャリバー5722
手巻きの機械です。ゼンマイの外端が切れているのか巻きどまらない状態でした。
分解掃除、ゼンマイ交換です。
この機械も地板受け共にしっかり作られています。
いまランニングテスト中です。



歯車の下にアブラが一杯たまっていました。止まりの原因にもなります。

今日はロードマチックの分解掃除を予定しています。
 
 ちょっと機械を見ただけでも部品交換が多数必要な感じがします。
よーく観察しながらの分解になると思います。
頑張ります。