正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ラドーの自動巻き紳士用と婦人用とオメガスピードマスターを修理しました

2011年07月03日 | 時計修理
昨日は閉店後お客様が入院されたということでお見舞いに行って来ました。
病院に着いたのが9時を少し回っていました。
入り口で警備員の厳しい検問をなんと通過し病室へ。少し疲れているようでしたが少しずつ元気になられているようで安心しました。
また近いうちに差し入れを持って行こうと思います。

そのあとお店に戻ってきて修理残業になりました。
帰ってきたのが10時過ぎ。
何個出来るかわかりませんでしたが気合入っていたので早速分解へ。
はじめはラドーの紳士物の修理です。H様からのお預かりです。
2824キャリバーです。
3年前に一度お掃除させていただいていますが、巻き芯部分からお水が入ったとのことで修理に持ってこられました。
錆が出いてるのとおしどり回りにも錆がありおしどりかんぬきを交換しました。
歯車のところは問題なく部品の交換無く組み上げました。
竜頭、巻き芯を交換しました。


次もラドーの時計です。
婦人用の自動巻き。ゼンマイが切れていて分解掃除、ゼンマイ交換です。
この時計も長くお掃除していなかったのか油が完全に切れていました。
N様からのお預かりでキャリバーは2651でした。
掃除後タイミング調整も終わりケーシングまでしました。




この時点でかなり遅くなっていましたが、最後オメガのスピードマスターの分解、洗浄までして帰りました。
N様からのお預かりのスピードマスターでシューマッハ限定モデルです。オメガ3301の機械が入っていました。
高級機種に入っている機械です。
クロノの機構が垂直クラッチ式、ピラーホイールのついている機械でした。
フレディリックピケの機械だと思います。
ゼンマイ回しが出来ないのと、完全に止まりの状態でした。
キチ車、丸穴車、角穴車の歯が折れているのだと思って分解しましたが問題ありませんでした。
おしどりが変形していてカンヌキとの噛み合わせが悪くなっていました。
慎重に形を修正して何とかコテツ車とキチ車がかみ合うようになりましたがまだもう少し調整が必要みたいです。
折れてしまうのが怖いので少しずつの調整になりました。



止まりの原因は分針車に錆がでていてこれが止まりの原因になっていたんだと思います。
各部品を修正して昨日は帰りました。

集中していたので時間を忘れていて、気がつくと結構な時間になっていました。

今日少し残って組み上げて機械問題ないか調べてから帰る予定です。