正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ウォルサム手巻時計とセイコー14日巻きボンボン掛け時計を修理

2012年10月17日 | 時計修理
昨日はウォルサムの手巻時計とセイコー14日巻きのボンボン時計を修理しました。

はじめはウォルサムの手巻時計です。N様からのお預かりです。
形状は腕時計ですが、中身は懐中時計でした。
竜頭も抜いて機械を取り出すのではなく、巻き芯をケースに残して機械を取り出す懐中時計と同じ構造でした。
丁度懐中時計と腕時計の間の時期の時計なんでしょうね。
ゼンマイが切れての不具合で分解掃除、ゼンマイ交換です。
ゼンマイは合わせのため今注文中です。

   

あと同じN様からのお預かりのロレックスのダイバーですが、自動巻機構に不具合があり調整もしました。



次は掛け時計です。
セイコーの14日巻きのボンボン時計です。
打ち方2箇所、時方1箇所ホゾ穴が大きくなっていて不具合の原因になっているんだと思いました。
あと機械の外から潤滑油を差しているみたいで機械全体がこてこてになっていました。
機械なので全体に油を吹き付けると動くようなイメージがありますが、反対にすぐに止まって動かなくなってしまうと思います。
洗浄もちょっと大変でした。
分解掃除、メタルブッシングをして昨日は終了です。

     


こんな私に複雑な作業をさせてくれる工具です。本当に助かります。


友達がソムリエの資格に合格したので大変遅くなりましたがお祝いに行きました。
難しい試験ですが、よく頑張ったと思います。私も負けないように頑張ろうと気合をもらって帰って来ました。