

捨てられし田に豊穣の犬ふぐり たけし
2020/04/17 朝日新聞 栃木俳壇
石倉夏生先生の宴を頂きました
早朝、不定期だが週1回ほど今年25才になる孫が散歩につきあってくれている
自分にとってのこの1時間ほどの時間は
いろいろな意味で至福である
家族を顧みなかった長い時代
リタイアしてからの家族への慚愧と傾倒の働き
散歩のコースには捨田が散見されていて
その表情はさまざまだ
豊穣は本来収穫に冠する言葉だが
捨田の犬ふぐりの広がりを観て
抵抗なくこの言葉が浮かんだ
自分の老境とのひびきであったのかも知れないと思える