竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

捨てられし田に豊穣の犬ふぐり たけし

2020-04-18 | 入選句



捨てられし田に豊穣の犬ふぐり たけし



2020/04/17 朝日新聞 栃木俳壇

石倉夏生先生の宴を頂きました



早朝、不定期だが週1回ほど今年25才になる孫が散歩につきあってくれている

自分にとってのこの1時間ほどの時間は

いろいろな意味で至福である



家族を顧みなかった長い時代

リタイアしてからの家族への慚愧と傾倒の働き



散歩のコースには捨田が散見されていて

その表情はさまざまだ

豊穣は本来収穫に冠する言葉だが

捨田の犬ふぐりの広がりを観て

抵抗なくこの言葉が浮かんだ



自分の老境とのひびきであったのかも知れないと思える