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竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

牛追つて追つて戻る子山廬の忌 廣瀬直人

2020-10-03 | 今日の季語


牛追つて追つて戻る子山廬の忌 廣瀬直人

【蛇笏忌】 だこつき
◇「山廬忌」(さんろき)
10月3日、俳人飯田蛇笏(1885-1962)の忌日。「ホトトギス」で活躍の後、大正4年「キラヽ」(後「雲母」と改題)を創刊、生涯これを主宰する。句集に『山蘆集』『椿花集』。77歳で死去。俳人・飯田龍太は蛇笏の四男。

例句 作者

蛇笏忌の父にまぶしき樫の幹 菅原鬨也
東京の星を数へる蛇笏の忌 藤田弥生
蛇笏忌が過ぎ穂すすきの日々白き 河野友人
山廬忌の瞼あふるる曼珠沙華 三宅一鳴
蛇笏忌の田に出て月のしづくあび 福田甲子雄
山廬忌やまぎれず秋の蝶白し 塚原麦生
金木犀違はず香り山虜の忌 中山嘉代
蛇笏忌や振つて小菊のしづく切り 飯田龍太
山慮忌の秋は竹伐るこだまより 西島麦南
夜冴えてひとり蛇笏忌と言ふべし 松澤昭
石山の乾ききつたる蛇笏忌ぞ 吉田鴻司
蛇笏忌の秋嶺峨々と秀を競ふ 茂木房子
蛇笏忌の空や崩せぬ膝抱いて 河野南畦
蛇笏死すと夜更けのわれを見てゐたり 松澤昭