
牛追つて追つて戻る子山廬の忌 廣瀬直人
【蛇笏忌】 だこつき
◇「山廬忌」(さんろき)
10月3日、俳人飯田蛇笏(1885-1962)の忌日。「ホトトギス」で活躍の後、大正4年「キラヽ」(後「雲母」と改題)を創刊、生涯これを主宰する。句集に『山蘆集』『椿花集』。77歳で死去。俳人・飯田龍太は蛇笏の四男。
例句 作者
蛇笏忌の父にまぶしき樫の幹 菅原鬨也
東京の星を数へる蛇笏の忌 藤田弥生
蛇笏忌が過ぎ穂すすきの日々白き 河野友人
山廬忌の瞼あふるる曼珠沙華 三宅一鳴
蛇笏忌の田に出て月のしづくあび 福田甲子雄
山廬忌やまぎれず秋の蝶白し 塚原麦生
金木犀違はず香り山虜の忌 中山嘉代
蛇笏忌や振つて小菊のしづく切り 飯田龍太
山慮忌の秋は竹伐るこだまより 西島麦南
夜冴えてひとり蛇笏忌と言ふべし 松澤昭
石山の乾ききつたる蛇笏忌ぞ 吉田鴻司
蛇笏忌の秋嶺峨々と秀を競ふ 茂木房子
蛇笏忌の空や崩せぬ膝抱いて 河野南畦
蛇笏死すと夜更けのわれを見てゐたり 松澤昭
蛇笏忌の父にまぶしき樫の幹 菅原鬨也
東京の星を数へる蛇笏の忌 藤田弥生
蛇笏忌が過ぎ穂すすきの日々白き 河野友人
山廬忌の瞼あふるる曼珠沙華 三宅一鳴
蛇笏忌の田に出て月のしづくあび 福田甲子雄
山廬忌やまぎれず秋の蝶白し 塚原麦生
金木犀違はず香り山虜の忌 中山嘉代
蛇笏忌や振つて小菊のしづく切り 飯田龍太
山慮忌の秋は竹伐るこだまより 西島麦南
夜冴えてひとり蛇笏忌と言ふべし 松澤昭
石山の乾ききつたる蛇笏忌ぞ 吉田鴻司
蛇笏忌の秋嶺峨々と秀を競ふ 茂木房子
蛇笏忌の空や崩せぬ膝抱いて 河野南畦
蛇笏死すと夜更けのわれを見てゐたり 松澤昭