竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

山深くもの言ふ水に秋の星 石原舟月

2020-10-28 | 今日の季語


山深くもの言ふ水に秋の星 石原舟月

山深い湖、あるいは河畔の景か
秋も暮れに近く
なんとも静か
自分もひとり
ふとさざめきもない水面が何かを訴えているように思える
その水面には冷たく清しい秋の星が
(小林たけし)

【秋の星】 あきのほし
◇「白鳥座」 ◇「ペガサス」 ◇「秋北斗」 ◇「碇星」(いかりぼし) ◇「カシオペア」
よく晴れた秋の夜は空が澄むので、星の美しさがきわだつ。その光澄む星をいう。また「カシオペア」のことを「碇星」と呼ぶ。これは星がWの形に並んでいて、船の碇のように見えるからである。北斗七星と共に北極星を見つけ出す目印となる星座である。晩秋には北の天頂近くに見られる。

例句 作者

カシオペアまだ眠り神参られず 松本扇々子
吊したる箒に秋の星ちかく 波多野爽波
定置網の浮標引きあへりカシオペア 手繰直美
秋の星遠くしづみぬ桑畑 飯田蛇笏