竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
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こざつぱり上りてゐたる十三夜 近藤栄治

2020-10-29 | 今日の季語


こざつぱり上りてゐたる十三夜 近藤栄治

十五夜とちがって
迎える我らも上る月も
それほど構えずに小ざっぱり
(小林たけし)


【十三夜】 じゅうさんや
◇「後の月」(のちのつき) ◇「豆名月」(まめめいげつ) ◇「栗名月」(くりめいげつ) ◇「名残の月」(なごりのつき) ◇「女名月」(おんなめいげつ)
陰暦九月十三日の月。陰暦八月十五日の仲秋の名月に対して「後の月」ともいい、月見の行事が行われる。枝豆、栗などを月に供えて祭るので、「豆名月」「栗名月」の名がある。また、最後の名月なので「名残の月」ともいう。醍醐天皇の月の宴からとも、宇多法皇がこの夜の月を無双と賞したことからとも言われる。

例句 作品

うつ伏せに魚籠の乾きし十三夜 志水つい
ひつそりと鎖骨見せあふ十三夜 松下カロ
十三夜みごもらぬ妻したがへて 志摩芳次郎
十三夜わたくしに呼ばれたような 種村祐子
十三夜乳首を紅く塗る狸 川島喜由
十三夜女ばかりのバスに乗り 五十嵐秀彦
十三夜完全看護と云ふ孤独 鳥羽靑珠
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